いくら飲んでも喉が渇く場合の治療や予防方法には何がありますか?
「いくら飲んでも喉が渇く」に予防法はなく、治療は病気によって異なります。中枢性尿崩症にはデスモプレシン、腎性尿崩症には対症療法、心因性多飲症には心理的アプローチが行われます。
いくら飲んでも喉が渇く、多飲・多尿症候群の予防法はありません。治療法は病気の種類によって異なります。代表的な治療法は以下の通りです。
中枢性尿崩症の治療には、抗利尿ホルモンの合成類似薬であるデスモプレシンが用いられます。内服薬と点鼻薬があり、意識障害があるときには、バソプレシンの注射を使うこともあります。尿量や血液中のナトリウム濃度を定期的に確認しながら薬の量を調整します。
腎性尿崩症ではデスモプレシンは無効です。先天性の腎性尿崩症の根治療法はなく、水分摂取や塩分制限による対症療法が主体となります。内服薬としてはサイアザイド系利尿薬や、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が使われます。
心因性多飲症では、まず精神疾患がないか評価し、認知行動療法などのアプローチが基本となります。水を飲み過ぎて重い低ナトリウム血症を起こさないように、水分摂取制限と心理的サポートを行うことが重要です。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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