「一過性脳虚血発作」とはどのような病気ですか?
一過性に脳梗塞の症状を起こす病気です。
一過性に脳梗塞と同様の症状が起こり、脳の画像検査では所見がなく、24時間以内に症状がおさまる病気です。
症状は虚血が起こる部位によってさまざまです。呂律が回らない、口の片側から水がこぼれる、顔が歪んでいる、片側の手足の力が入らない(麻痺)、片側の手足の痺れや感覚がわからないなどは典型的な症状で、「FAST」という脳梗塞のキャッチフレーズにも含まれています。
「FAST」は、
- Fはface=顔の歪み
- Aはarm=片側の手の麻痺
- Sはspeech=呂律が回らない
といった脳梗塞の症状を表しており、
- Tはtime=発症時間を確認する・あるいは急いで行動する
ことを表します。
つまり、”FAST”の症状があったら”すぐに”病院を受診しましょうということを表す言葉です。
実際はそれ以外にも、半分見えない部分がある(視野の欠損)、言葉が理解できない、言葉が出てこない、字が書けない、飲み込みにくいなど様々な症状が起こりえます。
気になる症状があれば、すぐに脳神経外科や脳神経内科を受診しましょう。
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
(参考文献)
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