肛門がんと痔の違いや見分け方を教えてください。

肛門がんと痔を見分ける上では、腫瘤の硬さや脱出の有無がポイントになります。

解説

痔にも種類がありますが、腫瘤(しゅりゅう:できものやこぶ)を触れる痔は、主に痔核(いぼ痔)です。
痔核は肛門の組織が弱くなることで肛門の血管や組織が大きく腫れてしまう病気です。できる場所によって内痔核と外痔核の2つに分けられ、口に近い側にできたものを内痔核、肛門側にできたものを外痔核と言い、症状が異なります。

肛門がんと痔の違い・見分ける際に重要なポイントは、病変の脱出の有無と硬さです。
内痔核は内側にできるため、初期には排便時などに肛門の外側に脱出しますが、元に戻すことができます。これに対して肛門がんは移動することが少ないため、常に同じ場所に腫瘤を触れます。外痔核の場合も外にできるため、常に触れることができる場合が多いです。

硬さについては、肛門がんでは硬い腫瘤を触れますが、痔核の場合はいずれも比較的柔らかい腫瘤を触れます。
ただし、これだけで診断することは難しいことも多いため、肛門に腫瘤を触れた場合は一度病院を受診しましょう。

公開日

最終更新日

横浜医療センター 消化器科

川崎 千瑛 監修

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関連するQ&A

「肛門がん」とはどのような病気ですか?

肛門から直腸へつながる約3~5cmの肛門管と呼ばれる部分、および肛門周囲にできるがんのことです。

肛門がんの原因は何がありますか?

腺がんと扁平上皮がんで原因は異なります。腺がんは肉の摂取など、扁平上皮がんはウイルス感染などが原因となります。

肛門がんではどのような症状がありますか?

主に肛門部の痛みや違和感、肛門の腫瘤、出血などの症状が見らます。

肛門がんには初期症状はありますか?

初期症状としては、肛門からの出血、排便時の不快感や痛み、肛門に腫瘤を触れるといった症状があります。

肛門がんの場合、主にどのような治療をしますか?

腺がんの場合は外科的切除、扁平上皮がんの場合は化学放射線療法が治療の主体となります。

肛門がんが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

肛門がんを疑った場合には、消化器科や肛門科を受診しましょう。

肛門がんのセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

肛門がんは主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

放射線治療や手術と併用して、全身に効くタイプの抗がん剤を複数種類使うことが多いです。そのため、抗がん剤による副作用が起こることがあります。

肛門がんで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

薬を変更する、もしくは治療方針を見直すことで治療を継続します。

肛門がんの場合、日常生活で気を付けることはありますか?

HIVやHPVの感染が原因となるため、その予防が大切です。また、断酒や禁煙、食事や運動でリスクを減らすこともできます。

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