濾胞性リンパ腫の進行速度はどのくらいですか?
他のがんと比べてかなり緩徐に進行します。
濾胞性リンパ腫の進行速度は、一般的に他のがんと比較して緩徐であり、適切な処置を受けることで、長期間生存できる可能性があります。
濾胞性リンパ腫は緩徐に進行するがんであり、無症候かつ腫瘍量が少ない場合には、治療を行わなくても数年以上無症候の状態を維持できるとされています。
そのため、診断後しばらくは無治療での経過観察となる場合があります。
また、ステージごとの5年相対生存率は以下の通りで、他のがんに比べてかなり良好な予後が期待できます。
- ステージ1:97.4%
- ステージ2:90.2%
- ステージ3:88.9%
- ステージ4:84.7%
ただし、1年間あたりで約2%の患者さんは、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)への転換が見られます。
転換後の予後は一般的に不良ですが、転換後にR-CHOP療法(リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン併用化学療法)を行うことで、治療効果が期待できます。
DLBCLへの転換の有無を確認するためにも、無治療経過観察の場合には、必ず定期的に病院を受診するようにしましょう。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
濾胞性リンパ腫
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ