AFPが少し高い場合でも、結果的に異常なしとなることもありますか?
AFPが少し高くても「異常なし」となることはあります。
AFPが少し高くても、結果的に「異常なし」となることはあります。
AFPは、肝細胞がん(いわゆる肝臓がん)の補助診断や治療効果判定の指標として有用な腫瘍マーカーですが、肝細胞がん以外にも肝硬変や肝炎などの肝疾患や、AFPを産生するその他の腫瘍(卵黄嚢腫瘍、肝芽腫など)で上昇することがあります。
そのため、元々肝硬変や肝炎があり、それが原因でAFPが上昇している場合には、新たな肝細胞がんはないという意味で「異常なし」となる場合があります。
また、AFPは胎児の肝臓や卵黄嚢と呼ばれるで産生される物質であり、妊娠中の女性ではこれらの異常がない場合でもAFPは高値となります。このように妊娠でAFPが上昇している場合も「異常なし」となります。
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最終更新日:
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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