AFPの異常を指摘された場合、放置するとどうなりますか?
原因によりますが、もしがんなどの病気が原因だった場合は、進行する可能性があります。
AFPは、肝細胞がん(いわゆる肝臓がん)の補助診断や治療効果の判定に有用な腫瘍マーカーです。その他には肝硬変や肝炎などの肝疾患や、AFPを産生するその他の腫瘍(卵黄嚢腫瘍、肝芽腫など)でも高値となります。
これらはいずれも進行性の病気であるため、放置した場合病気が進行してしまう可能性があります。早期の診断・治療が望ましいため、まずは内科、可能であれば肝臓の病気を専門とする消化器内科を受診しましょう。
ただし、AFPは胎児からも産生されるため、妊娠中の方は特別な異常がなくてもAFPは高値となります。このような場合は放置しても問題ありませんが、AFP高値が指摘された場合は一度かかりつけの内科や産科で相談しましょう。
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最終更新日:
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
日本癌治療学会.“肝がん 診療ガイドライン”.がん診療ガイドライン.http://www.jsco-cpg.jp/liver-cancer/guideline/,(参照 2024-07-10).
国立がん研究センター.“肝臓がん(肝細胞がん)について”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/liver/about.html,(参照 2024-07-10).
中田直行ほか. 妊婦血清および羊水中AFPのレクチン親和電気泳動パターン. Jpn J Electroph. 1996, 40, 211-214.
【消化器がん検診の現状とこれから】腫瘍マーカー,川合 弘一,成人病と生活習慣病(1347-0418)44巻6号 Page728-733(2014.06)
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