骨髄異形成症候群と高血圧で治療中です。治療の影響と今後の方針について相談させてください。

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60代男性のご相談

骨髄異形成症候群と診断され、高血圧の治療も受けています。以下の状況についてご相談させていただきます。人間ドックで赤血球減少が見つかり、現在の病院で初めて受診しました。骨髄検査の結果、骨髄異形成症候群と診断されました。その後、半年に一度の血液検査を受けていましたが、2023年の暮れまで数値に大きな変化はありませんでした。しかし、2回目の骨髄検査で数値が少し悪化し、検査頻度が3か月に1回に変更されました。 これまでヘモグロビンは安定していましたが、最近の検査で数値が下がり、ヘモグロビンは9.5、好中球は25から30に低下しました。主治医は「まだ大したことはない」と言い、次の検査は11月末とされています。自覚症状はほぼなく、重いものを持って階段を上がると息が上がる程度で、発熱もありません。 病気の性質上、他の病院での治療やビダーザの検討が必要か悩んでいます。主治医に今後の治療について尋ねても、通院での抗がん剤治療や輸血の話のみで、入院の予定はありません。フェリチン値が高いため、輸血に不安があります。どのように対処すれば良いか、アドバイスをいただけると助かります。
医師の回答

まずは、私たちを信頼してご相談いただき、本当にありがとうございます。ここでは、骨髄異形成症候群についての情報をお伝えしますね。お話を進めるにあたって、「こうちゅうきん」は「好中球」としてお話しします。

骨髄異形成症候群は、大まかに「低リスク」と「高リスク」に分けられ、それに基づいて治療が行われます。リスクは、いくつかの項目で点数をつけて、5段階で評価されます。低い方から3段階(very low, low, intermediate)が「低リスク」、高い方の2段階(high, very high)が「高リスク」とされます。評価の項目には、染色体の異常、骨髄芽球の割合、ヘモグロビン、血小板、好中球の数があります。

お伺いした情報では、ヘモグロビンが8以上、血小板が10万以上、好中球が800以上(白血球が3500で好中球が25%の場合は875)で、スコアは1以下となり、リスクはvery low、つまり一番低いものになります。ただし、骨髄芽球が10%以上や染色体に予後が良くない異常があるとスコアが上がり、リスクが変わることがあります。しかし、主治医の先生が落ち着いている様子から、少なくとも低リスクの範囲ではないかと考えています。リスクを正確に知りたい場合は、主治医の先生にお尋ねくださいね。

ここからは「低リスク」であるという前提で治療についてお話しします。低リスクの場合、血球の減少が日常生活に影響を及ぼすときに治療が検討されます。貧血については、エリスロポエチン(EPO)を測定し、500U/L以下であれば赤血球を増やす薬が使われます。また、特定の染色体異常がある場合は、レナリドミドという薬が使われます。これらの治療が効果がない場合には、アザシチジンや他の薬が検討されます。2024年1月からは、新しい薬も使えるようになる予定です。

現在のところ、ビダーザの前に行われる治療は行われていないようですので、主治医の先生は、血球が減少していても生活に大きな問題はないと判断されているのかもしれません。

この情報が少しでもお役に立てば幸いです。ここでお伝えしたのは一般的な治療方針ですので、個人によって異なることがあります。何か追加でご質問があれば、どうぞ遠慮なくお知らせください。また、リスクについて詳しく知りたい場合は、骨髄芽球や染色体の検査結果を教えていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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