胃腸の病気で治療中です。スキルス胃がんの可能性について相談させてください。
20代・女性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。腰の痛みや胃のあたりの張り、嘔吐や下痢といった症状で不安を感じていらっしゃるのですね。特にスキルス胃がんの可能性について心配されているとのこと、心中お察しします。
まず、がんについての一般的な情報をお伝えしますね。若い方ががんになる確率は非常に低く、特に胃がんはさらにまれです。スキルス胃がんは進行が速いとされていますが、若い方に発症することは少ないです。胃がんが進行すると、胃もたれや腹痛、食欲不振などの症状が出ることが多いですが、内視鏡検査で見逃されることはほとんどありません。
現在の症状が胃がんによるものである可能性は低いですが、他の病気の可能性も考えられます。例えば、機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群など、胃腸の働きが原因で症状が出ることがあります。これらはストレスや生活習慣が影響することが多いです。
また、胃食道逆流症や胆のう、膵臓の問題、さらには泌尿器系や婦人科系の病気も考えられます。腰痛もあるとのことですので、腎臓の問題も視野に入れておくとよいでしょう。
【次のステップ】
1. 医療機関への受診
症状が続く場合は、もう一度医療機関を訪れて医師に相談してください。現在の治療が効果を発揮していないことを伝え、他の病気の可能性についても話し合いましょう。
2. 食生活の見直し
消化によい食事を心がけ、刺激物や脂っこいものは控えましょう。水分補給も忘れずに。
3. ストレス管理
ストレスは胃腸に影響を与えることがあります。リラックスできる時間を作ったり、趣味を楽しんだり、適度な運動を取り入れてみてください。
4. 生活習慣の改善
規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとることが大切です。食後すぐに横になるのは避け、少し時間を置くようにしましょう。
【まとめ】
胃カメラ検査で異常がなかったとのことですので、スキルス胃がんの可能性は低いと考えられます。機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群、胃食道逆流症などの可能性もありますので、再度医療機関を受診し、医師に相談することをおすすめします。食生活やストレス管理、生活習慣の改善も症状の緩和に役立つことがありますので、無理のない範囲で試してみてください。お大事になさってくださいね。
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