単純性股関節炎の痛みが改善されません。安静の程度と再診のタイミングについて教えてください。
10代・男性のご相談
子どもについての相談です。股関節痛があり、症状が改善しないことに悩んでいます。陸上クラブに所属しており、以前から膝に少し痛みがありましたが、先日学校で50mを数回走った際に右股関節に痛みを感じました。湿布を貼って様子を見ましたが、痛みが引かず、陸上の練習にも支障が出ています。そこで、スポーツ整形を受診しました。
レントゲンでは異常がなく、医師からは、大会が近いこともあり、3日間は安静にするよう指示されましたが、練習にどうしても参加したい場合は、無理のない範囲で参加してもよいとのことでした。湿布やテーピングを処方され、帰宅しました。
その後、痛みが引いたと本人が申告したため練習に行きましたが、リレーの練習には痛みで参加できませんでした。痛みが改善されないため、安静の程度や学校の送迎が必要かどうかを知りたいです。また、来週中に再度診察を受けるよう言われましたが、どのタイミングで受診すればよいのかも教えていただきたいです。
ご相談ありがとうございます。お子さんの右股関節の痛みが続いていて、陸上の練習ができない状況とのこと、ご心配ですよね。大会が近づいていると、焦る気持ちもよくわかります。
スポーツ整形外科を受診され、レントゲンでは異常がないとのことですが、痛みが続いているのは心配ですね。お子さんの年齢でスポーツ中に股関節の痛みが出る場合、レントゲンで異常がなくてもいくつかの原因が考えられます。
【考えられる原因】
- 単純性股関節炎: 子ども、特に男の子に多く見られる一時的な股関節の炎症です。風邪のあとに起こることもあり、通常は安静にしていると数日から1週間ほどでよくなることが多いですが、長引くこともあります。
- 筋肉や腱の炎症・損傷: 股関節周りの筋肉や腱に、急な運動や使いすぎで炎症や軽い損傷が起きている可能性があります。
- 成長期特有の骨の問題: レントゲンでは、初期にはわかりにくい骨の問題や疲労骨折などの可能性も考えられます。早期の診断と適切な対応が大切です。
【次のステップ】
痛みが改善していない状況を踏まえ、以下の対応をおすすめします。
1. 安静を大切に
- 医師から「3日間安静」と言われたとのことですが、痛みが引かない場合は、陸上の練習や体育など、股関節に負担がかかる運動は控えましょう。
- 日常生活でも、痛みがある場合は学校への送迎や階段の使用を避け、エレベーターを使うなどの工夫をしてください。
2. 早めの再診
- 医師から「来週中に再度診察を」と言われたとのことですが、状況が変わっているので、早めに再診をおすすめします。
- 再診時には、練習で痛みが出たことや、現在の痛みの程度、どの動作で痛むかを具体的に医師に伝えてください。
3. 精密検査の相談
- レントゲンで異常がなくても痛みが続く場合、他の原因を調べるために、MRI検査などが必要かどうか医師に相談してみてください。検査で問題がなければ、安心して運動に戻れるかもしれません。
4. 大会出場について
- 大会については、痛みが続くようであれば無理に出場しないほうがよいです。症状が悪化したり、将来に影響が出たりするリスクがあります。再診時に医師とよく相談し、出場するかどうかを慎重に判断してください。
【まとめ】
お子さんの股関節の痛みが改善しない状況ですので、まずは痛みがなくなるまで運動を控え、日常生活でも負担を避けることが大切です。そして、できるだけ早く整形外科を再診し、現状を詳しく伝えてください。必要であればMRIなどの精密検査についても相談しましょう。大会出場については、焦らず医師の判断を仰ぎましょう。お子さんが早く元気になりますように、お大事になさってください。
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