心房細動と不整脈について、アブレーション手術を回避したいです。相談させてください。
70代・男性のご相談
ご相談いただき、ありがとうございます。心房細動と診断されたことに対する不安や、アブレーション手術を避けたいというお気持ち、よくわかります。寝る時や朝起きる時に不整脈を感じるとのことですが、日中は症状がないというのは少し安心ですね。ただ、夜間や早朝の症状は気になりますね。
【心房細動の診断について】
まず、「本当に心房細動かどうか知りたい」という点についてです。心房細動の診断は、通常、心電図で確認されます。特に、症状が出ているときの心電図が重要です。
- 診断の確認: 診断された際にどのような心電図検査が行われたのか、主治医の先生に確認してみてください。症状があるときの心電図が取れていれば、診断の確度が高まります。
- 症状と心電図の関係: 寝るときや朝起きるときの不整脈が心房細動によるものか、他の原因(例えば、別の種類の不整脈やストレス、服用中の薬の影響など)によるものかを区別することも大切です。必要であれば、再度心電図検査を受けてみるのもよいでしょう。
【今後の対応について】
アブレーション手術を避けたいお気持ちを考慮し、以下の点を主治医の先生と相談されることをおすすめします。
1. 診断の再確認と症状の評価
診断の根拠となった心電図について説明を受け、現在の症状が心房細動によるものか再度評価してもらいましょう。
2. アブレーション以外の治療法の相談
心房細動の治療には、アブレーション手術以外にも薬物療法があります。
- 抗不整脈薬: 心房細動の発作を予防したり、心拍数を調整したりする薬です。
- 抗凝固薬: 心房細動で注意が必要な脳梗塞を予防する薬です。血液をサラサラにする薬で、心房細動のタイプや他のリスクに応じて必要性が判断されます。
アブレーションを希望されない場合、どのような薬物療法が適しているか、詳しく説明を受けましょう。
3. 心療内科との連携:
ストレスや不眠が不整脈に影響を与えている可能性もあります。現在服用している薬が不整脈に影響することもありますので、心療内科の先生とも情報を共有してもらうとよいでしょう。
4. 生活習慣の見直し:
ストレスをためないようにする、睡眠環境を整える、カフェインやアルコールを控えるなども、不整脈の管理に役立つことがあります。
【まとめ】
心房細動と診断されたことに疑問をお持ちとのこと、まずは診断の根拠となった心電図について、主治医の先生に確認されるのがよいでしょう。そのうえで、アブレーション手術を避けたいお気持ちを伝え、薬物療法について相談していくことが大切です。また、ストレスや不眠、服用中の薬の影響も考えられますので、心療内科の先生とも連携しながら、治療を進めていくことをおすすめします。どうぞ、お大事になさってください。
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