レピー小体認知症か統合失調症の疑いがあります。幻視、妄想、ふらつきの症状について、薬の服用をどうすべきか相談させてください。
90代・女性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。
ご家族が幻視や妄想、ふらつきといった症状でお悩みとのことですね。どちらの病気か分からず、薬のことも心配されているとのこと、お気持ちよく分かります。
レビー小体型認知症と統合失調症は、似た症状があるため、診断が難しいことがあります。ご家族が病院に行くのをためらっているようですが、正しい診断と治療のためには専門の医師に診てもらうことが大切です。
まずは、ご本人の気持ちに寄り添いながら、次のことを話し合ってみてください。
1. 症状への共感
「幻視や妄想、ふらつきでつらい思いをしているんだね」と、ご家族のつらさに共感する言葉をかけてあげてください。
2. 治療の大切さを伝える
「今の症状を少しでも楽にするために、専門家の助けが必要かもしれないね」と、やさしく治療の必要性を伝えてみましょう。
3. 受診への不安を和らげる
「病院に行くのが不安なら、一緒に行くよ」と、安心感を与える言葉をかけてください。
4. 受診のメリットを伝える
「適切な治療を受けることで、症状が改善して、もっと快適に過ごせるかもしれないよ」と、受診することの良さを伝えてみましょう。
5. 本人の意思を大切にする
無理に受診を勧めるのではなく、ご本人の気持ちを尊重することも大切です。もしご家族が受診に同意されたら、次の診療科を考えてみてください。
- 精神科:幻視や妄想が強い場合は、精神科で適切な治療を受けることが重要です。
- 脳神経内科:ふらつきがある場合は、脳神経内科で他の神経の病気の可能性を調べてもらうと良いでしょう。
【薬の服用について】
現在どんな薬を飲んでいるか分かりませんが、自分で薬をやめたり変えたりするのは危険です。必ずお医者さんの指示に従ってください。
【まとめ】
ご家族が幻視や妄想、ふらつきで悩んでいる場合、レビー小体型認知症や統合失調症の可能性があります。正しい診断と治療のためには、精神科や脳神経内科の受診が必要です。ご家族が安心して受診できるよう、寄り添いながら話し合いを進めてください。お近くの診療科は、インターネットで簡単に検索できますので、ぜひ活用してください。
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