腹痛、色の濃い尿、喉の痛みが続いています。原因について教えてください。
20代・男性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。性病や尿道炎の治療後も、腹痛や濃い色の尿、喉の痛み、鼻水、睾丸の違和感、下痢などの症状が続いているとのことですね。とても心配なことと思います。血液検査やエコー検査で異常が見つからないのに、症状が続くのは不安ですよね。
尿検査で腸球菌が見つかり、抗生物質を処方されたとのことですが、腸球菌は尿路感染症や腸炎を引き起こすことがあります。抗生物質で一時的に症状がよくなったものの、2週間経っても下痢が続いているということは、腸内のバランスが崩れているかもしれません。
腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいて、これらがバランスを保つことで健康が維持されています。抗生物質は悪玉菌を減らす一方で、善玉菌も減らしてしまうことがあり、その結果、腸内のバランスが崩れて下痢が続くことがあります。つまり、抗生物質で性病や尿道炎はよくなったものの、薬の影響で腸の調子が悪くなっている可能性があります。
また、肝臓の薬を飲むと症状が少し軽くなるというのは、その薬が肝臓の働きを助けて、消化機能を改善しているからかもしれません。ただし、市販薬やサプリメントには副作用があることもあるので、服用する際は医師に相談することをおすすめします。
現在考えられる原因としては、次のようなものがあります。
- 抗生物質による腸内環境の変化:抗生物質が腸内のバランスを崩し、下痢を引き起こすことがあります。
- 過敏性腸症候群:ストレスや食生活の影響で、腹痛や下痢が続くことがあります。
- その他の消化器の問題:潰瘍性大腸炎やクローン病などが原因のこともあります。
- 全身の病気:甲状腺の問題や糖尿病などが下痢を引き起こすこともあります。
【次のステップ】
- 消化器内科を受診することをおすすめします。下痢が2週間以上続いている場合は、腸内の検査や他の消化器の問題を調べてもらうとよいでしょう。これまでの治療内容や症状の変化を詳しく伝えることが大切です。
- 整腸剤を試してみるのもよいかもしれません。整腸剤は腸内のバランスを整えるのに役立ちます。医師に相談するか、市販のものを試してみてもよいでしょう。
- 食生活を見直してみましょう。消化によいものを食べ、刺激物や脂っこいものは控えるようにしましょう。また、水分をしっかり摂ることも大切です。
- ストレスを減らす工夫をしてみてください。ストレスは腸の調子に影響を与えることがあります。
- 規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとることも重要です。
- 現在服用している薬について、下痢を引き起こすものがないか、医師や薬剤師に確認してみてください。
【まとめ】
性病や尿道炎の治療後も下痢などの症状が続いている場合、抗生物質の影響や過敏性腸症候群、他の消化器の問題が考えられます。消化器内科を受診して検査を受けることをおすすめします。まずは、性病や尿道炎の治療を受けた医療機関に相談し、必要であれば消化器内科を紹介してもらうとよいでしょう。また、整腸剤の使用や食生活、ストレス、生活習慣の改善も症状の緩和に役立ちます。どうぞお大事になさってください。
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