網膜中心動脈閉塞症で見え方はどうなる?網膜中心動脈閉塞症と症状の関連性をAIで無料でチェック
監修医師山口 知暁東北大学病院 眼科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03
網膜中心動脈閉塞症とは
網膜を栄養する本幹の動脈が閉塞して発症します。誘因としては、動脈硬化(特に首や心臓)、高血圧、血液粘性が上がるような疾患(特定の膠原病、多血症、薬剤など)があります。閉塞直後より視界が暗くなり、急激な視力低下を来たして、ほぼ失明状態となることが多いです。痛みはありません。
「網膜中心動脈閉塞症」とはどのような病気ですか?
網膜全体に血液を供給する網膜中心動脈が詰まり、網膜全体への血流が途絶える病気です。
網膜中心動脈閉塞症は、網膜中心動脈が閉塞を起こす病気です。
中高年では高血圧、糖尿病、心臓弁膜症、心房細動、虚血性心疾患、脳血管障害などによる動脈硬化や血栓症が原因で、若年では膠原病などの全身性の血管炎などの基礎疾患が原因で発症します。
急激で高度な視力低下を引き起こすなど、一度発症したら元の状態に戻らないことが多い病気です。
網膜中心動脈閉塞症の症状
網膜中心動脈閉塞症には初期症状はありますか?
網膜中心動脈閉塞症は突然発症する病気で、痛みなどの初期症状はありません。
網膜中心動脈閉塞症では初期から、突然の視力障害と視野障害を引き起こします。一度発症すると元の状態に戻らないことが多いです。また、基本的に痛みなどの他の症状は認めません。
側頭動脈炎が背景にある場合には、頭痛・側頭部痛などの痛みが合併することがあります。
網膜中心動脈閉塞症ではどのような症状がありますか?
痛みのない突然の視力障害が視野全体に起こります。片目に起こることが多いです。
突然の視力障害と視野障害を引き起こします。一度発症すると元の状態に戻らないことが多く、他の症状は合併はしません。
側頭動脈炎が背景にある場合には、頭痛・側頭部痛などの痛みが合併することがあります。
網膜中心動脈閉塞症の原因
網膜中心動脈閉塞症の原因は何がありますか?
高血圧や脂質異常症・糖尿病などによる動脈硬化や巨細胞性動脈炎などの炎症が原因で発症します。
中高年での発症は、高血圧や脂質異常症・糖尿病・喫煙などによる動脈硬化によるものや、心房細動や脳血管障害などによる血栓が関与する場合があります。
若年では、膠原病(巨細胞性動脈炎など)が引き起こす網膜動脈の炎症によって、血管壁の肥厚や血栓性塞栓が起こることなどが原因で発症します。
網膜中心動脈閉塞症の検査・診断
網膜中心動脈閉塞症のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
さらに詳しく:網膜中心動脈閉塞症のセルフチェックはできますか?監修医師山口 知暁東北大学病院 眼科網膜中心動脈閉塞症の治療・対処法
網膜中心動脈閉塞症への対処法は?
感染症が原因である場合は、抗生剤などの治療薬を使用した内科的治療に加えて、眼内を外科的にきれいに洗います。また、感染症は、肝臓や腎臓などの体から眼球へ移行する場合も多いため、全身をチェックする必要があります。自己免疫性の場合は、ステロイドなどの抗炎症薬物を使用して治療します。
網膜中心動脈閉塞症の場合、主にどのような治療をしますか?
眼球マッサージや薬物療法、高圧酸素療法、外科的治療などを組み合わせて治療します。
網膜中心動脈閉塞症による網膜循環が40分以上停止すると、神経節細胞死が始まり、神経線維が萎縮・変性して視覚機能が回復しなくなります。そのため、発症早期から可能な限り早急に治療を行います。
治療内容は主に以下のようなものがあります。
- 眼球マッサージ
- 前房穿刺
- ダイアモックス内服による眼圧下降
- 高圧酸素療法
- 血管拡張薬の使用
など
受診の目安・何科を受診するべきか
網膜中心動脈閉塞症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
網膜中心動脈閉塞症が疑われる場合は、眼科を受診しましょう。
急激な視力や視野障害がある場合には、網膜中心動脈閉塞症以外にもさまざまな病気が考えられます。少しでも違和感がある場合やいつもと違って見える場合には、眼科の受診をおすすめします。
網膜中心動脈閉塞症の専門医がいる近くの病院はありますか?
網膜中心動脈閉塞症の専門医がいる病院を見る網膜中心動脈閉塞症の薬
網膜中心動脈閉塞症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
ニトログリセリンや血栓溶解薬、網膜循環改善薬などで治療します。
網膜中心動脈閉塞症の治療は、発症早期から可能な限り早急に治療を行います。
薬での治療内容は、ダイアモックス内服による眼圧下降、血管拡張薬(ニトログリセリン)、高圧酸素療法を使用しますが、薬だけの治療とは限りません。
網膜中心動脈閉塞症の経過・予後
網膜中心動脈閉塞症の予後はどうなりますか?
発症から1〜2時間以内に治療を受けなければ、重度の視力障害が残ります。
網膜中心動脈閉塞症は、治療がどのタイミングでされたかが非常に大切になってきます。遅くても24時間以内には眼球マッサージや眼圧下降・血管拡張薬の使用を行うと、視力改善がある可能性があります。しかし、治療が遅くなると高度な視力・視野障害が残る可能性があります。
対処法・セルフケア
網膜中心動脈閉塞症の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
高血圧や脂質異常症、糖尿病でリスクが高まるため、規則正しい生活やバランスのよい食事を心がけましょう。
網膜中心動脈閉塞症にならないようにするためには、高血圧や糖尿病にならないように日常生活で気をつけましょう。規則正しい生活やバランスの良い食生活を心がけましょう。
また、こめかみのあたりの痛みや治療しても効きづらい頭痛などがある場合には、側頭動脈炎の可能性もありますので、精密検査を行いましょう。
網膜中心動脈閉塞症の発症後も同じように、目の治療だけではなく、内科的な治療が必要になる場合もあります。
網膜中心動脈閉塞症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
眼圧を下げる手術や高圧酸素療法などで治療します。
網膜中心動脈閉塞症の治療は、発症早期から可能な限り早急に治療を行います。
薬以外の治療内容は、眼球マッサージ、前房穿刺による眼圧下降を行います。場合によっては併用して治療を行うこともあります。
網膜中心動脈閉塞症に関連するその他の質問
網膜中心動脈閉塞症を発症すると見え方はどのようになりますか?
突然、視野全体が見えにくくなり、矯正しても視力が0.1以下にまで低下します。
網膜中心動脈閉塞症は、視野の一部または全体が急に見えなくなる視野障害、視力障害が起きます。40分以上網膜循環が停止すると神経節細胞死が始まり、神経線維が萎縮・変性して視覚機能が回復しなくなります。
そのため、初期治療は早ければ早いほど良いです。治療が遅くなると高度な視力・視野障害が残る可能性があります。
網膜中心動脈閉塞症について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「網膜中心動脈閉塞症」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 片目が見えない状態ですか?
- 前と比べ現在、視界の一部が見えなくなったと感じますか?
- 最近目が見えにくくなったと感じますか?
- これまでに【糖尿病・糖尿病境界型(予備群)】と診断されたことはありますか?
網膜中心動脈閉塞症に関連する病気・症状
この記事の監修医師
山口 知暁 先生
東北大学病院 眼科
【経歴】 金沢桜丘高校卒業 金沢医科大学卒業 東北大学卒後研修センター 臨床研修 東北大学病院 眼科
- 更新日
- 2026/10/27
- 公開日
- 2020/09/03