牛乳アレルギーの症状は?牛乳アレルギー

監修医師阿部 吉倫内科

更新日
2026/10/27
公開日
2022/08/10

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牛乳アレルギーとは

食物アレルギーの中でも牛乳や牛乳由来のミルクがアレルギーの原因となるものです。新生児から乳児期に嘔吐や下痢、血便、体重が増えないという症状が出ます。症状や程度は様々であり、自然に良くなることもあります。血液や便の検査で診断できることもあれば、診断自体が難しい場合もあります。

「牛乳アレルギー」とはどのような病気ですか?

体の免疫が牛乳のタンパク質を異物と誤認し、蕁麻疹等の有害な症状を起こす病気です。

牛乳アレルギーは、私たちの体を守る「免疫」が、牛乳に含まれるアレルゲンを間違えて「敵」だと判断し、攻撃してしまうことで起こる病気です。

本来は体に害のない食べ物のはずが、免疫システムが過剰に反応することで、皮膚のかゆみや蕁麻疹、お腹の痛み、咳など、体にさまざまな不快な症状を引き起こします。これは、花粉症の人が花粉に反応するのと同じアレルギー反応の一種です。

特に乳幼児に多く見られますが、大人になってから発症することもあります。体の防御システムが、特定の食品に対して誤作動を起こしている状態と理解するとわかりやすいでしょう。

さらに詳しく:「牛乳アレルギー」とはどのような病気ですか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
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牛乳アレルギーの症状

牛乳アレルギーではどのような症状がありますか?

蕁麻疹、腹痛、嘔吐、咳など全身に症状が出ます。重い場合は命に関わることもあります。

牛乳アレルギーの症状は、体のさまざまな場所に現れるのが特徴です。牛乳を摂取してから比較的すぐに、口の周りや体にかゆみを伴う蕁麻疹や赤い湿疹が出ることがよくあります。

また、お腹が痛くなったり、吐き気や嘔吐、下痢といった消化器系の症状が見られることもあります。咳が出続けたり、鼻水やくしゃみ、息がゼーゼーして苦しくなるなどの呼吸器系の症状が出る場合も少なくありません。

最も重い症状としては「アナフィラキシーショック」があり、血圧の低下や意識の低下など、命に関わる危険な状態に陥ることもあるため、注意が必要です。

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牛乳アレルギーの原因

牛乳アレルギーの原因は何がありますか?

牛乳に含まれる「カゼイン」や「ホエイ」というタンパク質が、主なアレルギーの原因物質です。

牛乳アレルギーの主な原因は、牛乳に含まれる「タンパク質」です。特に「カゼイン」と「ホエイプロテイン」という2種類のタンパク質が、アレルギー反応を引き起こす中心的な物質(アレルゲン)として知られています。

私たちの免疫システムが、これらのタンパク質を有害な侵入者と誤って認識してしまうことが原因です。この誤認が起きる詳しい仕組みは、まだ完全には解明されていませんが、遺伝的な体質や、腸のバリア機能が未熟であることなどが関係していると考えられています。

さらに詳しく:牛乳アレルギーの原因は何がありますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科
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牛乳アレルギーの治療・対処法

牛乳アレルギーへの対処法は?

アレルギー用のミルクを使用することがあります。人によって症状の程度に差があるので、小児科で相談する必要があります。

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受診の目安・何科を受診するべきか

牛乳アレルギーが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

アレルギー科や小児科を受診することをおすすめします。

牛乳アレルギーが疑われる症状が出た場合は、まず「アレルギー科」を受診するのが最も適切です。アレルギー科では、問診や血液検査、皮膚テストなどを行い、アレルギーの原因を正確に特定してくれます。

もし、近くにアレルギー科がなければ、15歳以下の場合は「小児科」でも対応してもらえる場合があります。皮膚の症状が特にひどい場合は、皮膚科、咳や喘息のような症状が強い場合は、呼吸器科が窓口になることもありますが、食物アレルギーの診断と治療の全体的な相談は、アレルギー科か小児科が中心となることが多いです。

さらに詳しく:牛乳アレルギーが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科

牛乳アレルギーが疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

牛乳を摂取後に蕁麻疹等の症状が繰り返し出たら受診をおすすめします。

牛乳や乳製品を食べたり飲んだりしたあとに、繰り返し体になんらかの不調が現れる場合が受診の目安です。例えば、蕁麻疹や湿疹が出る、咳き込む、嘔吐や下痢をする、お腹を痛がるなどの症状が、牛乳の摂取と関連しているように思えたら、一度病院で相談しましょう。

特に、息が苦しそうだったり、顔色が悪くぐったりしている、意識がもうろうとしているといった症状は、アナフィラキシーという重いアレルギー反応の可能性があり、一刻も早く救急車を呼ぶか、医療機関を受診する必要があります。軽い症状でも繰り返すなら、早めに専門医に相談することが大切です。

さらに詳しく:牛乳アレルギーが疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?監修医師本間 雄貴富士在宅診療所 一般内科

牛乳アレルギーの専門医がいる近くの病院はありますか?

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牛乳アレルギーの薬

牛乳アレルギーは主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

症状を抑える抗ヒスタミン薬などを使います。医師の指示を守れば副作用の心配は少ないです。

牛乳アレルギーの治療で使われる薬は、主に症状を和らげるためのものです。蕁麻疹やかゆみには、「抗ヒスタミン薬」がよく使われます。副作用として、眠気などが知られています。

また、アナフィラキシー症状が出た場合には、エピネフリン(アドレナリン)が使用される場合があります。副作用としては、頻脈、不整脈、血圧上昇などが報告されています。

これらのほかにも、二相性アナフィラキシーの予防目的で、ステロイドが使用されることがありますが、明確な有効性はまだ示されていません。

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対処法・セルフケア

牛乳アレルギーの場合、日常生活で気をつけることはありますか?

加工品を買う際は、食品表示を必ず確認する習慣をつけ、乳成分の有無をチェックしましょう。

日常生活で最も重要なのは、原因となる牛乳や乳製品を医師の指導下以外では、許容範囲以上に摂取しないことです。そのためには、加工食品を購入する際に、パッケージの「アレルギー表示」を必ず確認する習慣をつけましょう。

「乳」という表示があるものは避ける必要があります。パンやお菓子、ハムやソーセージなど、意外な食品にも乳成分が含まれていることがあります。外食やお惣菜を利用する際は、お店の人に乳製品が使われていないかを確認することが大切です。

また、学校や保育園など集団生活の場では、事前にアレルギーがあることを先生や友人に伝え、給食などで誤って食べてしまうことがないように協力をお願いしておくことも、安全な生活を送るために非常に重要です。

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牛乳アレルギーで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

抗ヒスタミン薬やエピネフリンなどが使用されることがあります。

薬はアレルギー症状を一時的に抑えるためのもので、アレルギー体質そのものを治すわけではありません。もし、薬を使っても症状が改善しない場合、まずは原因となる牛乳や乳製品が、意図せず食事に含まれていないか、原材料表示などをもう一度丁寧に見直すことが大切です。

それでも症状が続く場合は、治療方針を再検討する必要があるため、必ず主治医に相談してください。現在の治療が合っていない可能性も考えられます。医師は、除去のレベルを調整したり、他の治療法、例えば専門の医療機関で行われる「経口免疫療法」などを検討してくれるかもしれません。自己判断で対応せず、専門家と相談することが解決への近道です。

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牛乳アレルギーに関連するその他の質問

牛乳アレルギーで食べられないものはなんですか?一覧はありますか?

乳製品のほか、乳成分を含むパンや菓子など多数あります。食品表示の確認が重要です。

牛乳アレルギーの場合、牛乳そのものだけでなく、牛乳を原料とする多くの食品に注意をする必要があります。

代表的なものは、ヨーグルト、チーズ、バター、生クリーム、練乳、脱脂粉乳、アイスクリームといった乳製品全般です。また、これらが原材料として使われているパン、ケーキ、クッキーなど、加工食品にも幅広く含まれています。
牛乳アレルギーで注意する必要がある食品を説明する図です
すべてを一覧にするのは難しいため、食品を購入する際はパッケージの「原材料名」と「アレルギー表示」を必ず確認する習慣が何より大切です。「乳成分」や「乳製品」という記載があったら注意するようにしましょう。

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大人になってから牛乳アレルギーを発症することはありますか?

大人になってから発症することもあります。

子どもの頃はまったく問題がなかったのに、大人になってから突然、牛乳アレルギーを発症することはあります。また、成人期に発症した牛乳アレルギーは、小児期に発症した場合よりも持続しやすく、重篤な症状を呈することもあります。

今まで、牛乳などの乳製品を摂取しても問題がなかったのに、急に牛乳を飲んだあとで蕁麻疹が出たり、お腹の調子が悪くなったりするようになったら、大人になってから発症した牛乳アレルギーの可能性を考えて、一度医師に相談することをおすすめします。

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この記事の監修医師

監修医師 阿部 吉倫

阿部 吉倫

内科

2015年東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部付属病院、東京都健康長寿医療センターで初期研修を修了。血便を放置し48歳で亡くなった患者との出会いをきっかけにデータサイエンスの世界へ。2017年5月にUbie株式会社を共同創業。2019年12月より日本救急医学会救急AI研究活性化特別委員会委員。2020年 Forbes 30 Under 30 Asia Healthcare & Science部門選出。

更新日
2026/10/27
公開日
2022/08/10