つわり
監修医師金沢 誠司産婦人科
- 更新日
- 2026/06/12
- 公開日
- 2020/09/03
つわりとは
妊娠によって吐き気や嘔吐などの症状が生じます。症状は個人差も大きく、妊娠5週頃から症状があらわれ、だいたい12~16週頃までにはおさまることが多いです。
「つわり」とは何ですか?
妊娠の初期に出現する吐き気や嘔吐などの症状のことです。
「つわり」とは、妊娠初期に多くの女性が感じる吐き気や嘔吐、食欲不振などの症状ことです。
症状が重く、体重減少や脱水傾向などがある場合には「妊娠悪阻」と呼びます。
「つわり」や「妊娠悪阻」は、妊娠に伴うホルモン変化などが発症に関与していると考えられていますが、個人差も大きく、明確な原因は分かっていません。
つわりの症状
つわりなどの妊娠の初期症状は、性行為後いつから始まりますか?
妊娠が成立した性行為後、2~3週間でつわりなどの妊娠に伴う症状を感じる方が多いようです。ただし個人差が大きく、つわりを一切感じない方もいます。
一般的には、卵巣から卵子の放出(排卵)がされる時期の少し前に性行為を行うと妊娠しやすいとされており、妊娠が成立した場合、排卵から2~3週間でつわりなどの症状を感じる方が多いようです。
つまり妊娠に至った性行為に限ると、性行為後2~3週間程度でつわりなどの症状を感じる可能性があると考えられます。
なお、症状の出現の仕方には個人差があり、つわりを一切感じない方もいます。
「つわり」とはどのような症状ですか?
吐き気や嘔吐が多く見られる症状です。つわりが重い人では、脱水や体重減少などの症状も出現する場合があります。
「つわり」の症状には主に下記のものが挙げられます。
- 吐き気
- 食欲不振
- 嘔吐
上記の症状などに加え、体重減少や脱水傾向などの症状がある場合には「妊娠悪阻」と言います。
さらに重症化した場合には、意識障害などを起こす場合もあります。
つわりの治療・対処法
つわりへの対処法は?
食べたいときに食べたいものをとるようにしましょう。無理に食事をしなくてもいいので、できるだけ水分をとるように心がけてください。水分が全く取れない場合は病院を受診しましょう。
受診の目安・何科を受診するべきか
医療機関でつわりの治療を開始した場合、治療から治るまでの流れを教えてください。
ビタミンを含む補液をしながら、脱水や症状の緩和を行います。
つわりは妊娠初期にみられる一般的な症状ですが、症状がひどい場合は通院で治療、場合によっては入院して治療を行うことがあります。つわりの症状の緩和のためには、休息を取り、心身を安静にすることが大切です。
水分の補給が難しく、脱水が見られる場合は、ブドウ糖を含んだ輸液にビタミン剤(ビタミンB1やビタミンB6など)を添加して輸液を行います。吐き気や嘔吐の症状が特にひどい場合には、制吐薬(吐き気止め)が使用されることもあります。
つわりは、妊娠初期の一時的な症状であり、妊娠12~16週ごろになると自然と落ち着くことが多いです。
つわりで医療機関を受診した場合、主にどのような治療が期待できますか?
薬や点滴で吐き気などの症状を緩和できることがあります。医師にご相談ください。
つわりの治療方法としては、まずはしっかりと休養をとることが重要とされています。
病院で行う治療としては、下記のようなものが挙げられます。
薬物療法
ビタミン剤(ビタミンB6)や制吐剤がつわりに伴う悪心、嘔吐といった症状の緩和に有効なことがあります。
一部の制吐剤の使用は、胎児への悪影響はないと考えられており、医師と相談のうえ使用できます。
点滴
つわりに伴い脱水傾向を認める場合には、点滴をすることで脱水に伴う倦怠感や立ちくらみが改善することがあります。点滴にビタミン剤を添加することで、ビタミン不足に伴う意識障害などを予防する場合もあります。
つわりかもしれない場合、何科を受診したらよいですか?また、受診の目安はありますか?
つわりかもしれない症状に気がついた場合は、産婦人科を受診しましょう。
妊娠している可能性があってつわりが疑われる場合には、産婦人科を受診しましょう。
妊娠中の吐き気や嘔吐などの気分不快であれば、つわりの可能性があるので、その場合にも産婦人科を受診しましょう。
妊娠していないにもかかわらずこのような症状がある場合には、つわりではなくその他の病気が考えられます。まずはお近くの内科でご相談ください。
つわりの専門医がいる近くの病院はありますか?
つわりの専門医がいる病院を見るつわりの経過・予後
つわりはいつからいつまで続きますか?
妊娠5週~16週頃まで続くことが多いですが、個人差が大きいです。
妊娠に伴う吐き気・嘔吐などの症状は、早い方の場合には妊娠4~5週台から出現します。
妊娠8~11週頃にピークを迎え、その後ゆるやかに改善していくことが多いです。
妊娠14週を過ぎると症状が改善することが多いですが、中には妊娠中期以降も症状が続く方もいます。
対処法・セルフケア
つわりに対して自分でできる、即効性のある対処法はありますか?
ビタミンB6やショウガ粉末などが有効であると言われていますが、効果には個人差があります。
つわりの症状の緩和のためには、休息を取り、心身を安静にすることが大切です。食べられる場合は、少量の食事を頻回摂取し、水分補給も行ってください。
吐き気の緩和には、ビタミンB6が有効であるという報告があります。また、欧米ではショウガ粉末が推奨されていますが、これらの効果には個人差があります。
脱水の症状が見られたり、5%以上の体重減少が見られても、なお食事や水分補給が難しい場合には、医療機関での治療が必要になりますので、我慢せずに受診してください。
つわりで気持ち悪く、助けてほしい時の対処法はありますか?
まずはしっかりと休養をとるようにしましょう。飲食がままならない場合には、通院中の産婦人科に相談しましょう。
症状が辛い場合には、まずはゆっくりと休養を取るようにしましょう。
通勤ラッシュなどを避け、食事や水分を好きなタイミングでこまめに摂取するとよいでしょう。
飲食が十分ではなく体重減少が続く場合や、脱水傾向がある場合には、入院のうえ点滴などの治療が必要となることもあります。症状を緩和する薬剤もあるため、無理をせずに通院中の産婦人科に相談しましょう。
つわりに関連するその他の質問
つわりはどのように始まりますか?
軽い吐き気や匂いに敏感になるといった症状から始まることが多いです。
つわりは妊娠の初期兆候のひとつとして考えられており、出現時期には個人差がありますが、早い場合には妊娠4、5週台から軽い気分不快や、匂いに敏感になるなどの変化が見られます。
妊娠8~11週頃にかけては、吐き気や嘔吐などの症状が強くなることが多いです。
つわりになりやすい人はどのような人ですか?チェックする方法はありますか?
遺伝的な素因なども関わっているとされていますが、はっきりとしたことは分かりません。ご家族で同様の症状があった場合には、「つわり」になりやすいと考えられます。
つわりの発症の明確なメカニズムは分かっていませんが、以下のようなリスク因子が知られています。
多胎妊娠
双子など複数の赤ちゃんを授かった際にはつわりが重症化しやすいです。
遺伝的素因
ご自身の母親や姉妹などがつわり症状が重たかった場合には、つわりが重症化しやすいです。
その他
乗り物に酔いやすい方や、片頭痛持ちの方もつわりが酷くなる傾向があります。
つわりのピークはいつですか?
妊娠8~11週頃にピークを迎えることが多いとされています。
多くの方が妊娠8~11週頃に症状のピークを迎えると言われています。
妊娠14週頃には症状は改善することが多いですが、中には妊娠中期以降も症状が続く方もいます。
つわりについて、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「つわり」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 吐き気や嘔吐がありますか?
- 最近、味覚が変わったと感じることがありましたか?
- 確定していないけれど、妊娠の可能性はありますか?
- 妊娠中ですか?
- 吐き気や嘔吐は食事をした直後に出て来ましたか?
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この記事の監修医師
金沢 誠司 先生
産婦人科・産科・婦人科
産婦人科専門医・医学博士。新潟大学医学部卒、東北大学大学院修了。 国立成育医療研究センター等の高度周産期施設で胎児診療や臨床研究に従事したのち、Ubie株式会社にて医療AI開発を通じた医療のDX化を推進。 現在は、臨床の最前線で胎児超音波や出生前診断を専門としつつ、これまでの臨床知見とAI開発経験を融合。女性がライフスタイルに合わせて健康をデザインする「マタニティ・ストラテジスト」として活動。全女性が根拠ある医療情報を手にし、戦略的に体調を管理するためのメディア [Platform Women's](https://platform-womens.jp/) を主宰している。
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- 2026/06/12
- 公開日
- 2020/09/03