性交をしている際に痛みがある
という症状の原因と、関連する病気をAIで無料チェック
更新日:2023/07/26
「性交をしている際に痛みがある」がどの病気に関連するかAIでチェックする
性交をしている際に痛みがあるという症状について「ユビー」でわかること
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「性交をしている際に痛みがある」はどんな症状ですか?
性交をしている際に痛みがあるとは
「性交をしている際に痛みがある」に関連する主の病気には、子宮下垂・子宮脱、子宮筋腫、カンジダ外陰腟炎などがあります。
「性交をしている際に痛みがある」に関連する症状はありますか?
「性交をしている際に痛みがある」のQ&A
- A.
低用量ピルなどの薬物治療や外科治療があります。
解説性交痛を伴う子宮内膜症に対する主な治療としては、以下のようなものが挙げられます。
薬物治療
いわゆる低用量ピルなどの薬物治療などは、子宮内膜症の活動性を抑えることで性交痛に対しても効果が期待できます。
手術
子宮内膜症病変の除去や癒着の剥離などを行うことで、薬物治療と比較して速やかに痛みを改善する効果が期待できます。一方で、術後に子宮内膜症や癒着が再発する可能性もあり、注意が必要です。
子宮内膜症に対する治療を行う際には、性交痛以外の諸症状や挙児希望などのライフプランも含めて、総合的に治療方針を検討することが重要となります。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るP Vercellini, et al. Hum Reprod. 2012, 27(12), 3450-3459.
日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン産科編2023. 日本産科婦人科学会. 2023 - A.
特に奥の方で痛みが強い場合には、子宮内膜症などが考えられます。
解説性交渉の際に奥の方での痛みが強い場合には、子宮や卵巣の病気の可能性があります。
代表的な病気として、子宮内膜症が挙げられます。
子宮内膜症では、子宮と直腸の間や子宮と卵巣の間に癒着が生じたり、骨盤の奥深くの腹膜に病変を生じることで、月経の時以外にも性交時や排便時などにも痛みを感じやすくなります。
子宮内膜症は放置しておくことで、将来的に不妊症やがん化のリスクもあるため早期診断と悪化を予防するための治療が必要です。早めに婦人科を受診することが望ましいでしょう。
その他の原因としては、子宮や卵巣領域の感染症である骨盤内炎症性疾患なども考えられます。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン産科編2023. 日本産科婦人科学会. 2023
Eleni S. Tsamantioti; et al.“Endometriosis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK567777/,(参照 2024-06-13).
Muhammad Tayyeb; Vikas Gupta..“Dyspareunia”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK562159/,(参照 2024-06-13). - A.
腟や尿道の炎症、性器ヘルペスやカンジダ腟炎といった病気、腟の萎縮などが考えられます。
解説性交渉の際に表面的な痛みを感じる場合には、子宮や卵巣などのお腹の中ではなく、外陰部の皮膚や腟粘膜に原因があることが一般的です。
主な原因として、以下のような病気が挙げられます。性器ヘルペス
外陰部の皮膚に痛みを伴う水疱が生じます。性交渉の際に接触することで、強い痛みの原因となります。
細菌性腟炎
腟に炎症が起こることでヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
カンジダ外陰腟炎
おりものの異常だけではなく、腟や外陰部の皮膚の炎症の原因になります。性交渉の際に接触することでヒリヒリとした痛みを感じることがあります。
萎縮性腟炎
加齢に伴い、エストロゲンという女性ホルモンの作用が低下することで、腟の粘膜が弱くなり痛みを感じやすくなります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本産科婦人科学会. 産婦人科診療ガイドライン産科編2023. 日本産科婦人科学会. 2023
Eleni S. Tsamantioti; et al.“Endometriosis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK567777/,(参照 2024-06-13).
Muhammad Tayyeb; Vikas Gupta..“Dyspareunia”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK562159/,(参照 2024-06-13). - A.
子宮内膜症や子宮・卵巣の炎症などが考えられます。
解説性交渉の際に、表面的な痛みではなく下腹部の痛みを感じる場合には、以下のような病気が考えられます。
子宮内膜症
子宮内膜症は、月経時の痛みや性交時の下腹部の痛みの代表的な病気です。子宮周囲の炎症や癒着などを来すことで、痛みの原因となります。
子宮や卵巣の炎症(骨盤内炎症性疾患)
クラミジアや一般細菌感染などにより、子宮や卵巣に炎症が生じることがあります。性交時痛のほかに発熱などの原因となります。
その他
手術の影響などで骨盤内の癒着があると、痛みの原因となります。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るD.A. Hill,et al.Am Fam Physician.2021,103,597-604.
L.F. Streicher. Menopause (New York, N.Y.). 2023, 30(6), 635-649. - A.
カンジダの主な症状はかゆみですが、性交痛の原因にもなります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るカンジダ外陰腟炎の症状として、性交痛が現れることがあります。
その他の症状として主なものは、以下の通りです。帯下の増量・変化
白色の酒粕様、ヨーグルト様の特徴的な帯下を認めます。
外陰や腟を中心としたかゆみ
外陰部のかゆみの代表的な原因となります。
ヒリヒリとした痛みや性交時痛は、カンジダであまり典型的に見られる症状ではありません。
一方で、カンジダを認めても症状に乏しいこともあります。何らかの症状を認める場合には、一度婦人科を受診し、治療を検討すると良いでしょう。 - A.
子宮内膜症や骨盤内の感染症、過敏性腸症候群などが考えられます。
解説月経周期に関わらず下腹部の痛みを感じる場合には、子宮や卵巣、腸などの以下のような病気が考えられます。
子宮・卵巣の病気
子宮内膜症・子宮腺筋症
骨盤内に、癒着や慢性の炎症を引き起こします。
子宮筋腫
位置や大きさによっては、下腹部の膨満感や不快感を感じることがあります。
骨盤内炎症性疾患
子宮や卵巣に感染を起こすことで、痛みの原因となります。
腸の病気
過敏性腸症候群
便秘・下痢などを伴う場合には、過敏性腸症候群も考えられます。
炎症性腸疾患
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るL. M. Speer, et al. Am Fam Physician. 2016, 93, 0380-0387.
Eleni S. Tsamantioti; et al.“Endometriosis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK567777/,(参照 2024-06-13). - A.
外陰部や腟の炎症や乾燥、アレルギー、女性ホルモンの低下などが考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る性交渉後にヒリヒリとした痛みや違和感を感じる場合には、主に以下のような原因が考えられます。
外陰部や腟の炎症
カンジダや細菌感染などに伴う炎症があると、性交渉後も痛みを感じやすくなります。
ホルモンの変化
更年期や出産後など女性ホルモンの産生変化があると、腟の粘膜の状態が変化してヒリヒリと痛みやすいことがあります。特に、更年期に伴う女性ホルモンの低下は萎縮性腟炎として知られており、ホルモン補充に伴い改善することが期待できます。
乾燥・湿潤性の不足
乾燥しており湿潤性が不足している場合には、粘膜が擦れてヒリヒリとした痛みの原因になります。潤滑剤などが有効なこともあります。
アレルギー
性交渉の時に使用したコンドームなどに対するアレルギーも原因として考えられます。
- A.
加齢に伴う腟の萎縮や子宮内膜症などの可能性があります。また、原因がはっきりしないものの痛みを感じることも少なくありません。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る性交痛の原因としては、下記のものが考えられます。
主に下腹部の奥の方に痛みを感じる場合
子宮内膜症
元々は痛みを感じなかったのに痛みが徐々にひどくなっている場合、子宮内膜症が考えられます。性交時や排便時に痛みを感じます。
骨盤内の癒着
子宮内膜症やクラミジア感染症、手術などの影響で骨盤内に癒着があると、性交痛の原因となることがあります。
骨盤内炎症性疾患
子宮や卵巣、卵管に細菌などが感染した状態を指します。子宮の可動に伴って痛みを感じることが特徴です。性交時に痛みを感じることもあります。
外陰部や腟の表面付近に痛みを感じる場合
腟炎
萎縮性腟炎などの腟炎があると、性交に伴う痛みや不快感の原因となります。
皮膚疾患
外陰部周辺の皮膚に痛みをきたすような疾患がある場合には、性交時に痛みを感じる可能性があります。
原因不明
原因がはっきりしないものの、外陰部や腟の入り口部に痛みや不快感を感じる場合があります。精神的な要素が影響していることもあります。
- A.
性行為の最中、あるいは前後に感じる痛みや不快感のことです。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る性行為の最中、あるいは行為の前後に痛みや不快感を感じることがあり、「性交痛」と呼ばれます。持続的な痛みのこともあれば、断続的な痛みのこともあります。痛みの部位は、腟から外陰部にかけた部位の場合もあれば、より下腹部の深い部位の場合もあります。
また、はじめから性交痛を強く感じる方もいれば、当初は痛みがなかったのに、年齢とともに徐々に痛みが増してくる方もいます。 - A.
当帰芍薬散などを用いることが一般的です。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るホルモンバランスを整えることが科学的に証明された漢方薬は、現時点ではありません。
一般的に漢方薬の作用機序は十分には解明されておらず、有効性も人によって異なります。
一方で、当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸の3つの漢方薬が婦人科においてよく使用される代表的な漢方薬であり、更年期症状などに対する代替療法として臨床的には一般的な選択肢のひとつとなっています。
実際に効果を実感する方も一定数います。副作用が少ないことも使いやすい点となります。 - A.
潤滑剤の使用や女性ホルモン作用がある薬剤の使用などがあります。
解説性交時痛の原因に応じて治療法も異なりますが、主な治療薬としては以下のようなものが挙げられます。
女性ホルモン製剤
主に、萎縮性腟炎を認める更年期以降の女性に対して用います。萎縮性腟炎にのみ有効な腟剤のほかに、更年期症状全般に対して有効な内服剤もあります。
潤滑剤
腟の乾燥などが原因の場合には、潤滑剤の使用も有効です。
その他
不安を軽減するような治療などが有効なことがあります。
また、薬剤ではありませんが、骨盤底のトレーニングなども有効とされています。参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るD.A. Hill,et al.Am Fam Physician.2021,103,597-604.
L.F. Streicher. Menopause (New York, N.Y.). 2023, 30(6), 635-649. - A.
症状が無い場合には特に問題ないと考えられます。症状がある場合は控えておく方が無難でしょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見るカンジダは、消化管や皮膚に常在している菌の一種であり、腟内に少量存在していても症状がないことも少なくありません。
カンジダ外陰腟炎の治療を行う際にも、カンジダの完全な除菌ではなく症状の改善をもって治癒とすることが一般的です。
症状が乏しい場合には通常通りの生活で良く、性交渉を行っても特に問題ないと考えられます。
一方で、かゆみやヒリヒリとした痛みなどがある場合には、性交渉を行うことで症状が悪化する可能性があります。症状が改善するまでは控えておくことが望ましいでしょう。 - A.
性交渉によってヒトパピローマウイルスに持続感染することは、子宮頸がんの原因となります。
解説子宮頸がんの大半は、ヒトパピローマウイルス(HPV)への持続感染が原因とされています。HPVは性交渉によって感染するため、性交渉は子宮頸がんの間接的な原因になっていると表現することもできます。実際に子宮頸がんになるかどうかは、感染しているHPVの種類や免疫状態によっても異なります。
HPVの感染予防
HPVの感染を予防するためには、以下のような方法が知られています。
ワクチン接種
HPVに感染する前にワクチンを接種することで、HPV感染を予防する効果が期待できます。
コンドームの使用
適切にコンドームを使用することで、HPVの感染リスクを軽減することができます。ただし完全には予防できないとされています。
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見る日本産科婦人科学会.“子宮頸がん”.日本産科婦人科学会.https://www.jsog.or.jp/citizen/5713/,(参照 2024-06-13).
Josephine R. Fowler; et al.“Cervical Cancer”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK431093/ ,(参照 2024-06-13). - A.
子宮内膜症の症状のひとつに性交痛があります。不妊の原因にもなるので、速やかな治療が必要です。
解説性交渉に伴う痛みが強い場合には、子宮内膜症の可能性が考えられます。
子宮内膜症に伴う骨盤内の癒着などが原因で、性交渉の時や排便時などに痛みを生じやすいとされています。表面的な痛みではなく、特にお腹の奥の方で痛みを感じる場合には子宮内膜症が考えられます。
その他の性交渉時の痛みの主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。- (萎縮性)腟炎
- 腟痙攣
- 子宮筋腫
- 骨盤内炎症性疾患
- 外陰部ヘルペス
参考文献:「ユビー病気のQ&A」を見るEleni S. Tsamantioti; et al.“Endometriosis”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK567777/,(参照 2024-06-13).
Muhammad Tayyeb; Vikas Gupta..“Dyspareunia”.National Library of Medicine.https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK562159/,(参照 2024-06-13). - A.
性交時の痛みの原因には、萎縮性腟炎や子宮内膜症などが考えられます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る性交痛の主な原因としては、萎縮性腟炎や子宮内膜症などが考えられます。
萎縮性腟炎
40歳代以降で、加齢とともに徐々に外陰部の不快感や痛みが出現してきた場合には、萎縮性腟炎が考えられます。
子宮内膜症
20歳代以降で、下腹部の奥の方の痛みが徐々に強くなってくる場合には、子宮内膜症に伴う骨盤内の癒着が考えられます。
- A.
痛みのためにうまく性行為ができないなど、日常生活に影響がある場合には受診をおすすめします。
- A.
産婦人科を受診しましょう。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る性交した時の痛みには、外陰部や腟、子宮・卵巣由来の痛みなどさまざまなものが考えられるため、まずは産婦人科を受診しましょう。
皮膚の疾患の場合には、産婦人科で皮膚科の受診を勧められる可能性もあります。
性交をしている際に痛みがあるという症状はどんな病気に関連しますか?
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診療科・専門領域
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