眼瞼炎は主にどのような薬で治療しますか？副作用はありますか？

眼瞼炎の治療には、原因や症状の程度に応じて、さまざまな薬が使用されます。

細菌感染が関与している場合には、抗菌薬の点眼薬や眼軟膏が処方され、細菌の増殖を抑える効果があります。

さらに、眼瞼炎の症状が重症な場合には、抗生剤の内服が行われることもあります。抗菌薬の副作用にアレルギー反応があり、目の充血やまぶたの腫れが悪化することや、喉の痒みなどを起こすことがあります。

炎症が強い場合には、ステロイド点眼薬やステロイド眼軟膏が短期間使用されることがあります。これにより炎症や腫れを効果的に抑えることができますが、長期間の使用は眼圧の上昇や白内障の進行といった副作用のリスクを伴います。

また、難治性のアトピー性皮膚炎では、免疫抑制薬であるタクロリムス軟膏が用いられることもありますが、使用初期に皮膚のヒリヒリ感や、かゆみなどの副作用がみられることがあります。

このほか、眼瞼炎に伴うドライアイ症状の緩和には、人工涙液やヒアルロン酸点眼薬が使用されます。これらは副作用が少ないですが、保存料に反応して刺激を感じることがあるため、医師の指導のもとで使用することが大切です。

いずれの薬剤も、症状に応じた適切な使用が重要であり、自己判断での長期使用は避け、必ず眼科医の指示に従うことがすすめられます。