脂漏性眼瞼炎とはどのような病気ですか？

脂漏性眼瞼炎は、脂漏性皮膚炎がまぶたの縁に生じたもので、皮脂の分泌が多い体質の人に多く見られる病気です。主な原因は、皮脂の増加とマラセチアという皮膚に常在する真菌（カビの一種）が皮脂を栄養源にして増え、炎症を引き起こすことです。

症状としては、まぶたの赤み、かゆみ、べたつき、白や黄色のフケ状の皮膚片、まつげの根元の汚れなどが見られます。皮脂が多いと細菌も増殖しやすく、炎症がこじれる原因になります。まつげが抜けたり、まぶたの皮膚がただれたりする重症例もあります。

治療には抗真菌薬、軽度のステロイド薬、洗浄・スキンケアが用いられます。慢性的に経過することが多いため、日常的な洗顔や皮脂コントロールが重要です。