ヘルペス性眼瞼炎とはどのような病気ですか？

ヘルペス性眼瞼炎は、単純ヘルペスウイルス（唇や皮膚に水ぶくれを作るウイルス）がまぶたに感染することで起こります。初期症状としてチクチクした痛み、ピリピリ感、かゆみなどの前駆症状があり、その後、小さな水ぶくれ（透明または白濁した液体を含む）が集まって現れます。

水ぶくれは破れるとただれになり、かさぶたを形成します。まぶたの腫れや赤みが強く、触ると痛みがあります。免疫力が低下したときやストレス、過労が引き金になって再発しやすいのも特徴です。放置すると角膜（黒目）にも感染が及び、視力低下を引き起こす危険があります。

治療は抗ウイルス薬の内服や軟膏が中心で、ステロイド外用は悪化の原因になるため、医師の指示が必須です。感染力は強くありませんが、水ぶくれを触った手で他の部位を触ると感染を広げてしまうため注意が必要です。