骨髄異形成症候群 (MDS)の場合、日常生活で気をつけることはありますか?
MDSでは感染予防・出血予防・貧血への対処・食事の衛生管理に気を配り、定期的な通院が大切です。
骨髄異形成症候群(MDS)で血球が減少するとどうなる?
骨髄異形成症候群(MDS)は、血液をつくる細胞に異常が起こり、正常な血液の成分がうまくつくられなくなる病気です。白血球・赤血球・血小板のいずれか、または複数が減少し、それぞれに応じた症状が現れることがあります(がん情報サービス)。血球の減少によって感染症にかかりやすくなったり、出血しやすくなったり、貧血の症状が出たりするため、日常生活での注意が重要です。
骨髄異形成症候群(MDS)の感染予防で気をつけること
MDSでは白血球(特に好中球)が減少し、細菌やウイルスなどに感染しやすくなることがあります(造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版)。日常生活では次のような感染予防が大切です。
- 食事の前やトイレのあと、外出後にはこまめに手洗い・うがいを行う
- 人混みや感染症が流行している場所をできるだけ避け、必要に応じてマスクを着用する
- 毎日のシャワーや入浴で皮膚を清潔に保つ
これらの対策は、がん情報サービスでも推奨されています。
骨髄異形成症候群(MDS)の出血を防ぐための注意点
血小板が減少すると、鼻血や歯ぐきからの出血、あざができやすいといった症状が現れることがあります(がん情報サービス)。日常生活では以下の点に注意しましょう。
- 歯磨きには柔らかい歯ブラシを使い、歯ぐきを傷つけないようにする
- 鼻を強くかまない
- けがをしやすい作業や激しい運動は避ける
骨髄異形成症候群(MDS)の食事で気をつけること
白血球が大きく減少している場合、食事からの感染にも注意が必要です。生もの(刺身・生卵など)や十分に加熱されていない食品は避け、野菜や果物はしっかり洗ってから食べることがすすめられています(がん情報サービス「感染しやすい・白血球減少」)。調理済みの食事はなるべく早めに食べるようにしましょう。食事内容について不安がある場合は、担当の医師に確認することをおすすめします。
骨髄異形成症候群(MDS)の日常生活と定期通院
MDSでは、血球の状態を定期的に確認するための通院が大切です。体調の変化や気になる症状があれば、早めに医師に伝えるようにしましょう。また、適度な運動は体力維持に役立ちますが、運動の内容や強度については担当の医師に相談してから行うことが望ましいとされています(MDS診療の参照ガイド)。発熱や出血など普段と異なる症状が見られた場合は、早めに医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
日本血液学会 編『造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版』骨髄異形成症候群の章,https://www.jshem.or.jp/gui-hemali/1_6.html,(参照 2026-08-10).
国立がん研究センター がん情報サービス『骨髄異形成症候群(MDS)』https://ganjoho.jp/public/cancer/MDS/index.html,(参照 2026-08-10).
国立がん研究センター がん情報サービス『感染しやすい・白血球減少』https://ganjoho.jp/public/support/condition/FN/index.html,(参照 2026-08-10).
宮﨑泰司ほか.“骨髄異形成症候群診療の参照ガイド 令和 4 年度改訂版 ”.特発性造血障害に関する調査研究班.http://zoketsushogaihan.umin.jp/file/2022/Myelodysplastic_Syndromes.pdf,(参照 2026-08-10).
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埼玉医科大学総合医療センター 小児科
井上 信明 監修
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