骨髄異形成症候群 (MDS)は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

症状に応じた治療、病状を改善する薬物療法や化学療法を行います。副作用が薬剤にごとにそれぞれみられます。

解説

骨髄異形成症候群(MDS)の治療では、症状に合わせて治療を行う支持療法、病状を改善させる薬物療法・化学療法を行います。年齢や血液検査の結果、染色体の検査などによって選択される治療はさまざまです。以下に治療例を示します。

支持療法

エリスロポエチン

赤血球を造るのを助け、息切れや疲れやすさなどの症状を改善します。
副作用には、高血圧があります。

鉄キレート剤

体内の過剰な鉄を体外に出す治療で、輸血によりたまってしまった過剰な鉄を体外に出します。
副作用には、腹痛吐き気下痢、肝臓の機能が落ちる、発疹などがあります。

化学療法(抗がん剤)

アザシチジン

生存期間の延長効果が一部の方に期待できることが示されています。
副作用には、貧血、白血球減少、血小板減少などがあります。

レナリドミド

5番染色体に異常がある一部のタイプに有効です。
副作用には、便秘、疲労、貧血発疹・かゆみ、下痢などがあります。

シタラビンなど

一部の方では有用性が示されています。
主な副作用には、赤血球・白血球・血小板の数が減少することや、疲れやすさ、吐き気下痢、かゆみ、発疹などがあります。


成長因子(赤血球を造るのを助ける物質)

エリスロポエチン

赤血球を造るのを助け、息切れや疲れやすさなどの症状を改善します。
副作用には、高血圧があります。

鉄キレート療法(体内の過剰な鉄を体外に出す)

デフェラザイロキサミン

輸血によりたまってしまった過剰な鉄を体外に出します。
副作用には、腹痛吐き気下痢、肝臓の機能が落ちる、発疹などがあります。

公開日

最終更新日

名古屋大学病院 小児がん治療センター 血液内科

秋田 直洋 監修

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(参考文献)

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