ナットクラッカー症候群は主にどのような薬で治療しますか？副作用はありますか？
血圧を下げる薬やアスピリンが使われることがありますが、効果や副作用には個人差があります。
ナットクラッカー症候群には標準的な薬剤治療はありませんが、血圧を下げる薬（ACE阻害薬）とアスピリン（抗血小板薬）などが使用されることがあります。
① 血圧を下げる薬（ACE阻害薬）
- 効果：腎臓への血流を改善し、尿にタンパク質が出るのを減らす作用、血圧を下げる作用
- 副作用：乾いた咳、血管浮腫（クインケ浮腫）、血液中のカリウムの増加、腎臓の働きの低下
② アスピリン（抗血小板薬）
- 効果：解熱鎮痛効果、血液のかたまり（血栓）を防ぐ効果、腎臓への血流改善
- 副作用：出血しやすくなる、消化器症状、アレルギー反応、腎臓の働きの低下
ただし、これらの薬のナットクラッカー症候群に対する長期的な効果について、しっかりした研究はまだ少ないです。また、効果や副作用には個人差がありますので、担当の医師と相談のうえ処方されます。症状が改善しなければ、手術も検討されます。
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最終更新日：
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
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