マラリアの場合、日常生活で気を付けることはありますか?

マラリアは直接人から人へと移ることはないので、感染しても隔離等は必要ありません。

解説

マラリアの予防において、日常生活で気をつけるべき重要なポイントがいくつかあります。

①蚊に刺されない対策

衣服の選択

長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を最小限に抑えましょう。明るい色(白っぽい色)の衣服を選ぶことも効果的です。また、素足でサンダルを履くのは避けましょう。

蚊帳、虫よけ剤の使用

就寝時は必ず蚊帳を利用しましょう。また、虫よけ剤を適切に塗ることも重要です。特に夏など汗をかきやすい時期は、こまめに塗り直すことを心がけましょう。

活動時間の調整

ハマダラ蚊の活動時間帯(夕方から明け方まで)は外出を避けるようにしましょう。

②住環境の整備

網戸の設置

蚊が屋内に侵入しないよう、窓や玄関に網戸を設置しましょう。隙間があれば、スポンジや段ボールなどで埋めます。

蚊取り対策

蚊取り線香や電気蚊取り、スプレーなどを使用して、屋内の蚊を駆除しましょう。

③個人衛生と生活習慣

清潔の保持

こまめにシャワーを浴びて身体を清潔に保ちましょう。特に飲酒後は蚊が集まりやすいので注意が必要です。

香りの強い製品を避ける

香水など香りの強いものの使用は控えましょう。

規則正しい生活

睡眠不足や暴飲暴食、過密なスケジュールによる疲労の蓄積を避け、規則正しい生活を心がけることが重要です。

④その他の注意点

予防薬の内服

マラリア流行地に滞在する場合は、医師の指示に従って予防薬を適切に内服することが重要です。

症状の早期発見

マラリアの症状(発熱、寒気、頭痛、嘔吐、関節痛筋肉痛など)に注意し、疑わしい症状が現れた場合は速やかに医療機関を受診しましょう。

これらの対策を日常生活に取り入れることで、マラリア感染のリスクを大幅に減らすことができます。特に流行地域に滞在する場合は、これらの予防策を徹底することが重要です。

公開日

最終更新日

富士在宅診療所 一般内科

本間 雄貴 監修

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(参考文献)

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