マラリアは日本でも感染しますか?
基本的に日本でマラリアに感染することはなく、国内でみられる感染者は海外からの帰国者です。
マラリアは現在、日本国内では感染のリスクが低い病気ですが、将来的には気候変動の影響で状況が変わる可能性があります。
現在の日本におけるマラリアの状況
日本では現在、マラリアは過去の感染症として扱われており、国内での感染例は1959年を最後に報告されていません。現在日本で報告されるマラリア患者さんは、海外の流行地域で感染して帰国したケース(輸入マラリア)がほとんどです。
将来的なリスク
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告によると、地球温暖化の進行に伴い、日本の西日本一帯がマラリアの潜在感染危険地域に含まれる可能性があります。温暖化が進めば、マラリアを媒介するコガタハマダラカの生息域が沖縄本島から九州南部、四国の太平洋地域まで拡大する可能性があります。
現在の日本では、マラリアに感染するリスクは非常に低いですが、気候変動の影響により将来的にはリスクが高まる可能性があります。そのため、感染症への知識と警戒を持ち続けることが重要です。
公開日:
最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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「マラリア」とはどのような病気ですか?
「マラリア」とは、ハマダラカという蚊の一種が媒介する病原体に感染することで起こる病気です。
マラリアの原因は何がありますか?
ハマダラカという蚊が媒介する、マラリア原虫という病原体に感染することで起こります。
マラリアではどのような症状がありますか?
症状として悪寒や発熱、倦怠感や貧血があります。また重症の場合、呼吸障害やけいれん、昏睡といった症状も見られます。
マラリアには初期症状はありますか?
初期症状として全身の倦怠感や背中の痛み、食欲の低下などが見られます。
マラリアの場合、主にどのような治療をしますか?
マラリアの治療では、クロロキンやピリメタミンといった抗寄生虫薬を服用します。
マラリアが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
マラリアが疑われる場合は感染症科を受診しましょう。
マラリアのセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
マラリアは主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
クロロキンやピリメタミンといった抗寄生虫薬を服用します。副作用として吐き気や下痢、発疹といった症状があります。
マラリアで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
マラリアは一部の薬剤へ耐性のある病原体が存在するので、使用する薬剤を変更します。
マラリアの場合、日常生活で気を付けることはありますか?
マラリアは直接人から人へと移ることはないので、感染しても隔離等は必要ありません。
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