スキルス胃がんはどのように転移しますか?
スキルス胃がんはお腹の中の他の臓器に転移することが多いです。
スキルス胃がんはお腹の中の他の臓器に転移することが多いです。
一般的に、スキルス胃がんは、胃の壁から外側に向かって広がっていきます。がん細胞が胃の外側にまで広がっていくと、一部のがん細胞が胃から剥がれ落ち、お腹の中の他の臓器にばらまかれます。これを腹膜播種と言います。
腹膜播種が起こることによって、卵巣への転移(Krukenberg腫瘍)や、直腸と子宮の間のスペースへの転移(Schnitzler転移)、直腸と膀胱の間のスペースへの転移などが起こることがあります。
これらが疑われる場合には、CTやMRIなどを用いた画像検査、直腸診などが行われます。
ほかにも、腸への転移による腸の通過障害や、胆道への転移による胆道閉塞、腹膜の炎症(がん性腹膜炎)や、それに伴うお腹の中の水分の貯留(がん性腹水)などを引き起こす可能性があります。
がん性腹膜炎やがん性腹水は特に予後が悪いため、注意が必要です。
胃がんは症状に乏しい病気であり、特にスキルス胃がんは、他の胃がんに比べて進行が速いことが多いです。
早めに発見し、治療を開始するためにも、健診や人間ドックを活用するようにしましょう。
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
胃がん
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ