胃がんのステージ(病期)はどのように決められますか?
胃がんの深さ、リンパ節転移の程度、離れた臓器への転移の有無によって、ステージ(病期)Ⅰ~Ⅳが決まります。
胃の壁は内側から粘膜層、粘膜下層、筋層、漿膜と複数の層が重なっています。
胃がんは粘膜層から発生して、徐々に深く広がっていきますが、胃がんの深さによってT1 、T2、T3、T4のように表します。
胃がんが粘膜層、粘膜下層にとどまっているものを早期胃がん(T1)、それより深いところに進んだものを進行胃がん(T2~T3)といいます。
がん細胞が胃の壁にあるリンパ管に侵入すると、まずは近くのリンパ節へ、次により遠くのリンパ節へと広がっていきます(転移)。
胃の近くのリンパ節への転移の程度をN0、N1、N2、N3のように表します。胃から遠いリンパ節に転移している場合は、遠隔転移あり(M1)と考えます。
胃から遠いリンパ節以外にも、肝臓、肺、お腹の内側を覆っている膜(腹膜)など、ほかの臓器に転移している場合は遠隔転移あり(M1)と表します。
遠隔転移がある場合は、手術でがんを取りきることが極めて難しくなります。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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