外傷性鼓膜穿孔は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
抗菌薬や消炎鎮痛薬を使用することがあります。
外傷性鼓膜穿孔の治療では、創部の感染に気をつけながら、鼓膜の自然治癒を待つことが多いです。その際に以下のような薬を使用することがあります。
抗生物質
内服や点耳の抗菌薬を使用し、創部感染の治療や予防を行います。
内服薬
- アモキシシリン(サワシリンⓇ︎、ワイドシリンⓇ︎)
 - セファクロル(ケフラールⓇ︎)
 
など。
点耳薬
- オフロキサシン(タリビッドⓇ︎)
 - レボフロキサシン(コムレクスⓇ︎)
 - ホスホマイシン(ホスミシンSⓇ︎)
 
など。
消炎鎮痛薬
耳の痛みがある場合に、症状緩和のために用いられます。
- ロキソプロフェン(ロキソニンⓇ︎)
 - アセトアミノフェン(カロナールⓇ︎)
 
など。
ステロイド
外傷と同時に急な難聴やめまいがある場合には、内耳障害(外傷性内耳障害)を疑い、ステロイドを内服や注射で短期間使用することがあります。これは内耳の炎症や浮腫を抑える目的で行われます。
- プレドニゾロン(プレドニンⓇ︎)
 - デキサメタゾン(デカドロンⓇ︎)
 
など。
薬剤の主な副作用には、以下のようなものがあります。
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真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
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