頚椎症性脊髄症とは何ですか?
頚椎症によって脊髄が圧迫され、手足のしびれや痛み、指先での細かい作業の困難さ、歩きにくさなどの症状が生じる病気です。
頚椎症性脊髄症とは、頚椎(首の骨)やその周囲の構造物の変形が原因で、脊髄が頚椎周囲で圧迫される病気です。手足のしびれや痛み、歩きにくさ、指先を使った細かい作業が出来ないなどの症状を引き起こします。
多くは、腕や手の症状が先に見られるようになった後、歩きにくさなどの足の症状が見られるようになります。脊髄症だけの場合では、腕や手の痛みは少なく、一日を通して症状の強さがあまり変わらないことが多いとされます。ただし、神経根症も同時にある場合には痛みが目立つ場合があります。
頚椎症性脊髄症では、症状が手のしびれだけで時間が経過しても症状が悪化してこない場合には薬による治療や装具療法、牽引療法などが行われますが、症状が悪化する場合や、足がつっぱってしまい歩きにくいなどの足の症状がある場合は手術を検討します。
ただし、脊髄症では症状が悪化してから手術を行っても改善されにくい場合があるため、症状によっては早い段階で手術が検討されることもあります。
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最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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