頚椎症はどのくらいの期間で治りますか?治療を開始してから治るまでの流れを教えてください。
通常3ヶ月ほどの期間で症状が改善することが多い病気です。ほとんどの場合で手術は必要となりません。
頚椎症は通常3ヶ月ほどの期間で症状が改善することが多い病気です。ほとんどの場合で手術は必要となりません。
頚椎症は、首から腕へ向かう神経が圧迫されて、痛みやしびれなどの症状が生じる病気です。多くは自然に症状が軽快していきますが、これは神経の炎症が徐々に改善するためと考えられます。
神経の炎症をおさめるためには、以下のような治療が行われます。
- 首に負担をかけないようにすること
- 薬を使用すること
上をよく向く作業や、背中が丸まった姿勢で行う作業などは頚椎症を悪化させる作業となるため、これを避けるようにしましょう。
症状が強いときには、普段行っているスポーツ(ランニングやスイミング、ゴルフなど)も一旦中止するほうが良い場合があります。
神経症状は体が冷えると悪化する傾向があるため、入浴などで体を温めると症状が改善する場合があります。
神経の炎症をおさめる薬には、痛み止め(消炎鎮痛剤)の飲み薬や貼り薬が用いられます。神経の回復を早めるビタミンB製剤や、神経痛に特化した痛み止めなどもあります。症状や年齢、今までの病気を考慮して薬が選択されます。
一方で、手術が必要とされる場合もまったくないわけではありません。日常生活に支障がある痛みが3ヶ月以上続く場合や、腕や足の筋力低下がみられる場合には手術の必要性が検討されます。
手術には一定のリスクがあるため、医師と十分に相談することが重要です。
公開日:
最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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「頚椎症」とはどのような病気ですか?
年齢と共に首の骨やそのまわりの構造物が変形し、神経を圧迫することで手足にしびれや痛みを生じる病気です。
頚椎症の原因は何がありますか?
加齢による首の骨とそのまわりの構造物の変形が主な原因です。ほかには、不良姿勢や重量物を扱う作業が病気を悪化させる可能性があります。
頚椎症ではどのような症状がありますか?
首から手にかけて痛みやしびれを感じます。症状は、神経の圧迫される部位によって異なります。
頚椎症には初期症状はありますか?
初期症状には、首や肩甲骨まわりの痛み、肩こりがあります。
頚椎症の場合、主にどのような治療をしますか?
薬の使用や装具や牽引による治療を行います。長期にわたる痛みなど、症状によっては手術を行います。
頚椎症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?
症状が長引く場合や、強い痛みや広い範囲のしびれといった症状では整形外科を受診しましょう。
頚椎症のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
頚椎症性神経根症とは何ですか?
頚椎症によって腕や手の神経の根元(神経根)が圧迫され、痛みやしびれが出る病気です。
頚椎症性脊髄症とは何ですか?
頚椎症によって脊髄が圧迫され、手足のしびれや痛み、指先での細かい作業の困難さ、歩きにくさなどの症状が生じる病気です。
頚椎症になった時にしてはいけないことはなんですか?
首に負担のかかる姿勢をとること、激しいスポーツ、高い枕の使用などは控えましょう。
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