頚椎症性神経根症とは何ですか?
頚椎症によって腕や手の神経の根元(神経根)が圧迫され、痛みやしびれが出る病気です。
頚椎症性神経根症とは、頚椎(首の骨)やその周囲の構造物の変形が原因で、脊髄から枝分かれし首から腕や手へ向かう神経がその根元である神経根で圧迫される病気です。
頚椎の神経根は左右に8本ずつあり、それぞれ圧迫される部位によって痛みやしびれ・動かしにくさの生じる場所が異なります。比較的多い症状としては、首の筋肉のハリ感、肩甲骨まわりの痛み、親指側の腕のしびれや痛みがあります。これらの症状の強さは首の向きや手の位置によって変わったり、朝より夕方に悪化したりします。
一般的には、まずは薬による治療や装具療法、牽引療法が行われます。飲み薬には、炎症を抑える痛み止めや筋肉の緊張を和らげる薬、神経痛に特化した薬などが用いられます。湿布や塗り薬が用いられることもあります。
これらを用いても日常生活に支障がある場合や、長期間にわたって症状が改善しない場合には手術を検討することがあります。
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最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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