頚椎症ではどのような症状がありますか?
首から手にかけて痛みやしびれを感じます。症状は、神経の圧迫される部位によって異なります。
首の骨(頚椎)とそのまわりの構造物の変形により圧迫される神経の部位によって症状は異なります。
大きく「頚椎症性神経根症」と「頚椎症性脊髄症」とに分かれ、それぞれの代表的な症状は以下の通りです。
頚椎症性神経根症
首の脊髄(頚髄)から枝分かれして腕へ向かう神経が、その根元(神経根)で圧迫される病気です。
頚椎の神経根は左右に8本ずつあり、それぞれ痛みやしびれ・動かしにくさの生じる場所が異なります。このため、首の神経がどこで圧迫されているかによって、首から手の範囲でどこに症状が出るかが変わります。
比較的多い症状としては、首の筋肉のハリ感、肩甲骨まわりの痛み、親指側の腕のしびれや痛みがあります。これらの症状の強さは首の向きや手の位置によって変わったり、朝より夕方に悪化したりします。
頚椎症性脊髄症
脊髄(脳から連続し、背骨に沿って首から腰へ向かう神経の束)が頚椎周囲で圧迫される病気です。
手足のしびれや痛み、歩きにくさ、指先を使った細かい作業が出来ないなどの症状を引き起こします。
多くは、腕や手の症状が先に見られるようになった後、歩きにくさなどの足の症状が見られるようになります。脊髄症だけの場合では、腕や手の痛みは少なく、一日を通して症状の強さがあまり変わらないことが多いとされます。ただし、神経根症も同時にある場合には腕や手の痛みが目立つ場合があります。
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最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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