「色弱」とはどのような病気ですか?
「色弱」とは、色の見え方に軽度の異常がある状態を指します。
「色弱」とは、色の見え方に軽度の異常がある状態を指します。医学的には「色覚異常の一種」であり、特定の色の区別が少しつきにくいものの、全く見えないわけではありません。正常な色覚では、網膜の中にある3種類の錐体細胞(赤・緑・青の光を感じる細胞)が協調して働くことで、さまざまな色を識別します。しかし、色弱の人ではこれらのうちの1種類または複数の働きが弱くなっており、特定の色(主に赤や緑)を見分けにくくなります。
色弱は多くの場合、遺伝性であり、生まれつきの体質として現れます。特に「赤緑色弱」はX染色体に関連するため、男性に多く見られます。日常生活では大きな支障がないことが多いですが、色を識別する作業(配線作業、地図の読み取り、デザインなど)では不便を感じることがあります。なお、「色弱」という言葉は以前の「色盲」という表現よりも幅広く、色の感じ方の違いを含むより穏やかな表現として用いられています。
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東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
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