色弱には初期症状はありますか?
色弱には、初期症状はないことも多く、コントラストの低下などが挙げられます。
色弱(色覚異常)には、一般的に明確な初期症状はありません。特に先天性の場合は、生まれつき色の感じ方が異なるため、本人にとってはそれが「普通の見え方」であり、違和感を自覚することがほとんどありません。そのため、多くの場合は学校の色覚検査や就職時の健康診断などで初めて気づかれます。
ただし、後天的な色弱の場合は、次のような変化が「初期症状」として現れることがあります。
- 以前は区別できた色が、似て見えるようになった
- 色が全体的にくすんで見える
- 信号や服の色など、日常の色認識に違和感を覚える
- 光のまぶしさや視力の低下を伴う
このような変化が突然起こった場合は、視神経炎や緑内障、網膜疾患などの眼の病気が原因となっている可能性があるため、できるだけ早く眼科を受診することが大切です。
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東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
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