一般的に多発性骨髄腫の入院期間はどのくらいでしょうか?
治療内容で異なります。自家移植では約1ヶ月の入院が多く、薬物療法は外来中心の場合もあります。
多発性骨髄腫の治療と入院の関係
治療内容により大きく異なりますが、外来中心の場合と、移植を伴う場合は数週間から1ヶ月程度が入院期間の目安です。多発性骨髄腫の治療は、患者さんの年齢や全身状態に応じて大きく2つに分かれます。一般に65歳未満で重要な臓器機能が保たれている場合には、導入療法(薬による治療)に引き続き、自家造血幹細胞移植(あらかじめ採取した自分の血液を作る細胞を戻す治療)が検討されます。ただし、65歳は目安であり、全身状態などを含めて個別に判断されます。移植が難しい場合は薬物療法を中心に治療を進めます。入院が必要かどうかは、この治療内容によって変わります。
導入療法(最初に行う薬物療法)の期間
移植前の導入療法は、BLd療法(複数の薬剤を組み合わせた治療)などを通常3~4コース行います。1コースの日数や具体的な投与方法は、選択する治療法によって異なります。導入療法は外来で行えることもありますが、病状や合併症、副作用への対応が必要な場合には入院して行います。
自家造血幹細胞移植の入院の流れ
移植では、大量メルファラン療法を行ったあと、あらかじめ採取・凍結しておいた自分の造血幹細胞を点滴で戻します。投与日程は施設や治療計画によって異なります。輸注した細胞が骨髄で働き始める「生着」(細胞が骨髄にしっかり根付いて、血液を作り始めること)までにはある程度の期間がかかり、この間と回復期間を合わせて、一般に数週間から1ヶ月程度の入院となることが多いものの、合併症や回復状況によって前後します。
多発性骨髄腫の入院期間に影響する要因
入院期間は一律ではなく、治療の種類、合併症の有無、全身状態、副作用の程度などによって変わります。入院前に担当医へ見通しを確認しておくことが大切です。
退院後の通院と療養
退院後も外来での治療や定期的な検査は長期にわたって続きます。移植後は免疫力が低下するため感染予防が重要です。体調の変化や不安がある場合は、早めに医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版) 「多発性骨髄腫」 日本血液学会 https://www.jshem.or.jp/gui-hemali/3_1_1.html,(参照 2026-08-31).
今日の臨床サポート 「多発性骨髄腫」https://clinicalsup.jp/jpoc/contentpage.aspx?diseaseid=332,(参照 2026-08-31).
国立がん研究センター がん情報サービス 「造血幹細胞移植の実際」https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/HSCT/hsct02.html,(参照 2026-08-31).
日本赤十字社医療センター 「自家移植を受けられる方へ」https://www.med.jrc.or.jp/Portals/0/images/hospital/clinic/department/ketsueki/jikaishoku.pdf,(参照 2026-08-31).
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編集・監修基準について
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東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
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