生まれつきM字はげの人はいますか?治療法はありますか?

もともと生え際がM字型の方もいますが、「M字はげ」として生え際が後退するのはおおむね思春期以降です。

解説

「M字はげ」が男性型脱毛症(AGA)の症状として現れるものであれば、発症するのは早くても思春期以降で、徐々に脱毛が進行していきます。

ただし、生まれつきの生え際の形や額の広さには個人差があり、「富士額」などと呼ばれる生え際の形がみられることがあります。
成長とともに生え際のラインは多少変動するので、子供のころと比較すると成人時点での生え際の形は多少変わる可能性がありますが、「富士額」と、AGAによる「M字はげ」は別のものです。

AGAの場合、数年単位でゆっくりではありますが脱毛が進行していきます。生え際がM字型に後退していると感じる場合、また、生え際周囲の毛髪が細く短くなっていることに気付いたら、早めに受診して相談してみることをおすすめします。

M字はげ(男性のAGAの場合)の治療法

外用薬

ミノキシジル(リアップⓇ)などの薬が、細胞の増殖を促し効果を発揮します。

内服薬

フィナステリド(プロペシアⓇ)やデュタステリド(ザガーロⓇ)などの薬が、男性ホルモンに作用して効果を発揮します。

植毛手術

自分の後頭部の毛を薄毛の頭頂部や前頭部に移植する方法です。

レーザー治療

低出力レーザー、LEDレーザーと呼ばれるレーザーが増毛に有効であったと報告されています。

生活習慣の改善

健康的な食事や規則正しい生活、適切な頭皮ケアを心がけましょう。

その他

自分の血液成分を頭皮に注入するPRP療法や、細かい針で頭皮を刺激するマイクロニードルなどの効果が報告されています。ただし、これらの治療は有効性を十分に検討されているとは言いがたく、2017年時点では皮膚科学会によるガイドラインでは非推奨、もしくは記載されていません。

AGAの治療について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのも良いでしょう。
オンライン診療サービスについては以下のQ&Aもあわせてご参照ください。

公開日

最終更新日

東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長

白石 達也 監修

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(参考文献)

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