AGA（男性型脱毛症）になると生え際はどうなりますか？

AGA（男性型脱毛症）は、進行性の脱毛症で、一般的には数年以上かけてゆっくり症状が進行します。

髪の毛が十分成長できなくなるため、異常に短く細くなり、徐々に生えてこなくなります。頭頂部と前頭部が薄くなるのが特徴で、生え際も薄くなったり、後退したりします。
典型的には、前頭部の両サイドが、いわゆる「M字」型に徐々に後退し、後頭部も薄くなり毛がない部分が広がってきます。やがて頭頂部と生え際の間に残された毛も少なくなくなっていき、最終的に前頭部から頭頂部にかけてほとんど毛のない状態にまで進行します。

日本人男性では、20歳代後半から30歳代にかけて症状がはっきりとしてきて、40歳代以降に最終的な状態に至ることが多いです。
普段から抜け毛や頭皮の状態について把握し、早めに認識して治療を始めることが大切です。

なお、女性の場合、頭頂部の広い範囲で髪が薄くなるのが特徴で、生え際への影響は大きくありません。女性のAGAについては、その原因は男性とは異なると考えられており、近年では「女性型脱毛症」などと呼ばれ、男性型脱毛症とは区別されます。