AGA（男性型脱毛症）は主にどのような薬で治療しますか？副作用はありますか？

外用療法

外用療法では、発毛を促す塗り薬が使用されます。
いくつか種類がありますが、ミノキシジル（リアップⓇ、リアップレディⓇ）が最も推奨されています。細胞の増殖を促し、成長因子などの物質を増やすことで毛の成長期を長くする効果があります。
副作用として、頭皮の発疹・赤身、かゆみ、ふけ、熱感や、頭痛、めまい、動悸などがあります。

内服療法

内服療法では、男性ホルモンに作用する

• フィナステリド（プロペシアⓇ）
• デュタステリド（ザガーロⓇ）

という飲み薬が使われています。どちらも、男性ホルモンを活性型に変換する酵素を抑えることで効果が現れます。
主な副作用は、5％未満でリビドー減退（性欲低下）・勃起不全などの性機能障害、ほかにまれですが発疹、かゆみ、気分の落ち込み、乳房の変化などがあります。さらにまれですが、重大な副作用として肝臓の障害（頻度不明）が報告されています。
また、「PSA」という前立腺がんの腫瘍マーカーの値が薬の影響で約半分に低下するため、検診を受ける際は見逃されないように、薬を服用していることを必ず医師に伝えてください。