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抗うつ薬に副作用はありますか?
精神科・心療内科
日下 慶子 監修
吐き気や便秘、下痢、眠気、頭痛などが現れる場合があります。
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うつ病の疑いがある方や治療中の方を対象に、皆様の受診行動について「オンラインアンケート」を行っています。
職場が近づくと涙が出るのですが、これは抑うつ状態でしょうか?適応障害の再発の可能性はありますか?
職場が近づくと涙が出てしまい、職場にいる間も同じような状態になることがあります。以前はできていた運動も今はできておらず、休みの日は一日中眠って過ごしています。仕事から帰ると何もする気が起きず、風呂にも入らない日が続いています。 昨年11月に適応障害と診断され、3月まで治療を受けました。4月から新しい職場で働き始めましたが、重荷になる仕事を任されるようになり、それが大きなストレスとなっています。
50代 / 女性
ご相談ありがとうございます。お話を伺う限り、現在の状況は非常に辛いものだとお察しします。以下にいくつかのポイントを挙げて、詳しく説明いたします。
症状の気になるポイント
- 職場が近づくと涙が出る、職場にいる間にも涙が出る。
- 休みの日は一日中眠っている。
- 仕事から帰ると何もする気が起きず、風呂にも入らない。
- これまで出来ていた運動ができていない。
これらの症状は、適応障害とも関連しており、特に「重荷になる仕事を任されるようになった」というきっかけがあることは、一般的に適応障害との関連を疑います。一方で、新しい職場でも同様の症状を繰り返している点からは、うつ病である可能性も否定できない状況だと思われます。
次にするべきことについて
もしかしたらすでに相談されているかもしれませんが、まずはこれまで治療を受けていた医療機関に相談することが重要だと考えます。そこで、適応障害なのか、うつ病なのか、またはその他の精神疾患の可能性があるのかなど、評価を行うことになります。
また、まれに体の病気からうつ病のような症状があらわれるため、受診した際は採血検査などが実施されることもあるのでご留意ください。たとえば、甲状腺機能低下症などホルモンの異常によっても、気持ちが落ち込んだり体のだるさなどが出現します。
治療について
適応障害の場合
主に環境調整や精神療法を中心に行われます。また、症状に応じて薬物療法が行われる場合があります。
- 環境調整: 休職などによって十分な休息時間を確保します。
- 精神療法: ストレスに対処する力を身につける手助けをしたり、個々人の状況に応じて行われます。臨床心理師によるカウンセリングを希望される場合、多くは自費診療になりますが、有効な場合があります。
- 薬物療法: 不眠や不安などの症状に対して薬物療法が行われる場合があります。
うつ病の場合
重症度が一定以上の場合には、抗うつ薬をはじめとした薬物療法を中心とした治療が一般的です。適応障害と同様に、環境調整や精神療法も重要です。
受診する際の注意点
もしまだ受診されていない、もしくは受診先を変えようと考えている場合、精神科・心療内科を選ぶ基準は、先生との相性も重要ですが、日本精神神経学会の専門医や、精神保健指定医という資格を持った医師をおすすめします(資格がない場合、精神科の経験が浅い医師である可能性があります)。ホームページなどでご確認の上、受診されることをおすすめします。
まとめ
まずは一度受診して専門家にご相談されることをおすすめします。精神科・心療内科を選ぶ基準は、先生との相性も重要ですが、日本精神神経学会の専門医や、精神保健指定医という資格を持った医師をおすすめします(資格がない場合、精神科の経験が浅い医師である可能性があります)。お近くの精神科・心療内科は、こちらから検索できますのでご活用ください。
もしこれまでの治療内容(服用していた薬剤などの情報)や、現在の受診の状況がおわかりになりましたら、もう少し詳しい回答ができる可能性があります。ご検討ください。
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上司との関係悪化で無気力・集中力低下・食欲不振に悩んでいます。鬱病の可能性はありますか?
最近、やる気が出なくて困っています。自分自身のことが心配で、もしかしたら鬱病かもしれないと感じています。特に職場の上司との関係が悪化してから、自己否定の気持ちが強くなってしまいました。 以前は好きな音楽を聴くと気分が晴れたのですが、今はそれも効果がありません。集中力が続かず、思考力も低下しているように感じます。また、無気力感が強く、食欲もあまりありません。 このような状態が続いているため、どうすれば良いのかアドバイスをいただけると助かります。
30代 / 女性
ご相談ありがとうございます。
ご症状について
やる気が出ない、自己否定が強くなっている、好きな音楽を聞いても気が晴れない、集中できない、思考力の低下、無気力感、食欲低下といった症状が続いているとのことですね。これらの症状からは、確かにうつ病の可能性は否定できません。
ただ、職場の上司との関係性悪化のような、はっきりとしたきっかけがある場合は、「適応障害」という病名になる場合があります。うつ病か適応障害かを見分けることは、症状が出現した初期の段階では難しいことが多いです。
いずれの診断であっても、症状が強く仕事や日常生活に支障が生じる場合は、休職などによって十分な休息をとり、症状に対して薬の治療をすることが一般的であり、大きくは変わらないと予想されます。また、最初は適応障害と診断されていても、症状が長引き、のちにうつ病の診断に変更されることもしばしばあります。
そのため、まずは診断にあまりこだわりすぎず、一度受診して専門科にご相談されることをおすすめします。まれに体の病気からうつ病のような症状があらわれるため、受診した際は採血検査などが実施されることもあるのでご留意ください。
以下の状況に当てはまる場合は、可能な限り早めの受診をおすすめします
1. 夜に十分眠れない状態が続いている(特に、朝方早く目が覚めてその後眠れない)
2. 食欲低下によって体重減少している
3. 死んでしまいたい、自分を傷つけたいような気持ちが生じている
4. 友人や家族、同僚から「様子がおかしい」と指摘される
受診先について
うつ病や適応障害が疑われる場合、受診する診療科は精神科・心療内科を推奨します。精神科・心療内科の医療機関を選ぶ基準は、先生との相性も重要ですが、日本精神神経学会の専門医や、精神保健指定医という資格を持った医師をおすすめします(資格がない場合、精神科の経験が浅い医師である可能性があります)。ホームページなどでご確認の上、受診されることをおすすめします。
まとめ
ご相談内容は、うつ病や適応障害と関連があると考えられます。精神科の診断は初期の頃に区別するのは難しい場合があるので、診断にあまりこだわりすぎず、早めに専門科に相談することをおすすめします。お近くの精神科や心療内科は、こちらから検索できますのでご活用ください。受診する際は日本精神神経学会の専門医や、精神保健指定医という資格を持った医師をおすすめします。
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