うつ病
監修医師阿部 吉倫内科
- 更新日
- 2024/04/26
- 公開日
- 2020/09/03
うつ病とは
多くは明確なストレスの原因が見つからず、気分の落ち込みやエネルギーが下がっている状態です。不眠を伴うことも多いです。日常生活や仕事や学業に支障が出たり、落ち込みが過度になると死に対する願望が出現して自分の身を適切に守れなくなることもあります。
うつ病の治りかけで注意することは何ですか?
完全に治るまでに時間がかかります。無理はせず、薬も続けましょう。自殺にも気をつけましょう。
意欲が回復しているのに、身体がついていかないというのはつらいものです。
回復の途中でも、死のうと思っている、死について考えること(希死念慮:きしねんりょ)がある場合、リストカットや首をしめるなどの死のうとする行動(企図行為:きとこうい)にうつす危険性があります。
良くなってきたからといって油断はできません。周りは過度の励ましやプレッシャーをかけないように見守りましょう。焦って仕事や家事を元通りやろうとせず、ゆっくり慣らしていきましょう。
急に内服を止めないようにしましょう。内服を止める場合も、しばらく通院したり、カウンセリングを続けたりすると良いでしょう。
「うつ病」とはどのような病気ですか?
気持ちが落ち込む状態が長く続き、日常生活に支障をきたす病気です。気分障害の1つに数えられます。
うつ病とは、「何をしても楽しめない」といった精神症状に加え、疲れやすさや睡眠障害、食欲の低下といった身体的な症状を認める病気です。日本では、約6%の方がうつ病を発症すると言われています。
下記のうち1・2のどちらか一方を呈しており、かつ5つ以上の症状が2週間以上続いている時に、うつ病と診断されます。
- 抑うつ気分
- 興味または喜びの喪失
- 食事療法をしていないのに体重の減少や増加が見られる
- 不眠または過眠
- 落ち着きがなくなったり、動作がゆっくりになったりする
- 疲労感や気力の減退
- 思考力や集中力が落ちる
- 自分に価値がないと思ったり罪悪感を覚えたりする
- 死について考えたり、自殺するために行動を起こしたりする
なお、当初はうつ病と診断されていても、後にそう病エピソード(異常なほど気分が高揚し、怒りっぽさや開放感が出る「そう状態」が一定期間続いている状態)が出現すると、診断が「双極性障害」に変わることがあります。
うつ病の症状
うつ病の末期症状を教えてください。
重症のうつ病では、妄想のような言動がみられたり、自殺したい気持ちが強くなることがあります。
うつ病では末期という言葉はあまり使いませんが、うつの症状が重症化した状態と言い換えると、悲しく憂うつな気分が一日中続く、何もやる気になれない、眠れない、などに加えて、
- 妄想のような言動がみられる(自分は不治の病であるなど)
- 自殺したい気持ちが強くなる
- コミュニケーションが困難になる
- 日常生活を送ることが困難になる
といった症状が現れます。
セルフケアが難しくなり、身体面への影響が大きくなるため、入院治療が必要になることがあります。心身ともに安全でいられるよう、十分な配慮が必要です。
ご自身のうつ病の重症度が気になる方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、精神科や心療内科を受診できていない場合は、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用して相談するのもよいでしょう。
重度のうつ病とはどういった症状ですか?
死ぬことを考える、幻聴や妄想などがみられる、気持ちが行動に移せないなどの状態になります。
聞こえないことが聞こえるといった幻聴や真実ではないことを思い込む妄想などの症状がでることがあります。
妄想の具体例は以下のとおりです。
心気妄想
「不治の病にかかっている」という発言がみられます。
罪業妄想
「大きな罪を犯してしまった」「警察に捕まる」などの発言がみられます。
貧困妄想
「お金がない」「破産した」「入院費が払えない」などの発言がみられます。
Cotard(コタール)症候群
「臓器が壊れた」「胃が存在しない」などの発言がみられます。
さらに、焦ってイライラすることが多くなる、もしくは思うように意思を言葉や行動に移せなくなります。
死にたい気持ちが強くなり、実行にうつすこともあります。ご自身や周囲を傷つける可能性があるような場合、治療の必要性についてご自身やご家族の理解と同意が得られなくても入院となることがあります。
うつ病の初期症状には何がありますか?
食欲低下や吐き気、過眠や不眠、突然イライラしたり涙もろくなったりする、集中力が切れる、などが挙げられます。
うつ病の典型的な初期症状としては、疲れやすさが挙げられます。疲れているのに眠れなかったり、十分に睡眠をとっても疲労感が続いたりするような場合には注意が必要です。
その他の初期症状としては、下記のようなものが挙げられます。
精神症状
- 集中力の低下
- 物事を楽しめない
- 自分のことを責めがちになる
- 突然イライラしたり涙もろくなったりする 等
身体症状
うつ病の場合、顔つきや特徴など、気づくためのサインはありますか?
本人に自覚症状がない場合が多いですが、無表情な顔つきや、ぼんやりとした顔つき・表情が特徴です。
うつ病になると、感情の表出が乏しくなり、無表情な顔つきやボーッとした表情が見られやすくなることが特徴的です。言葉数も少なくなり、声も小さくなります。質問に対する反応も遅くなります。
また、動きやしゃべり方はゆっくりになることが多いですが、逆に焦りや苛立ちが全面に出ることもあります。
うつ病の原因
うつ病の原因として、何が考えられますか?
元々の気質や遺伝的な素因に加えて、つらい体験などの環境要因、女性の場合には女性ホルモンの変化などが発症に影響します。
うつ病の原因については不明な部分も多くありますが、下記のような要因が複雑に組み合わさることで発症に至ると考えられています。
環境要因
幼少期の不幸な体験、親しい者との死別、経済的破綻、災害による損失、重篤な病気や障害、環境の変化などによるストレスなどが要因となります。
性格傾向
否定的な感情を持ちやすい気質(先天的に備わった、刺激に対する反応の仕方の傾向)などが、発症の要因として考えられています。
慢性的な身体疾患
アルコールなどの使用や、がんや糖尿病などの慢性的な身体疾患も発症の要因となります。
内分泌的変化
月経前症候群(月経前不快気分障害)や更年期障害の方や、妊娠中や産後の方は、女性ホルモンの変化でうつ病になりやすいとされています。
生物学的・遺伝学的要因
うつ病になりやすい気質には、遺伝的な要因も関わっていると考えられています。
うつ病の検査・診断
うつ病のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
2週間以上の間ほとんど毎日気分が落ち込んでいる、興味を持ったり楽しいと感じたりすることが減っていると言った場合、以下の症状をチェックしてみてください。5つ以上当てはまれば、うつ病の可能性があります。
- 食事療法をしていないのに、体重が減っている
- 眠れない
- 眠りすぎる
- 落ち着きがない
- 動作やしゃべり方がゆっくりになる
- 疲労感や気力の減退
- イライラして怒りっぽい
- 自分に価値がないと思う
- 自分を過剰に攻めてしまう
- 思考力や集中力が落ちて、物ごとが決められない
- 死について繰り返し考えてしまう
また、症状検索エンジン「ユビー」で質問に沿って回答を進めるだけで、うつ病かどうかのセルフチェックができます。ぜひご活用ください。
適性検査でうつ病の可能性がわかりますか?
適性検査だけでうつ病の可能性は分かりません。
適性検査だけでうつ病の可能性は分かりません。適性検査は、主に就職・転職活動で行われます。性格やストレス耐性、コミュニケーション能力などを評価し、職業適性を測るためのものです。あくまで心理的傾向や性格特性を評価するもので、うつ病をはじめとする将来のメンタルリスクの確定的な診断や予測はできません。
「ストレスに弱い」「感情の起伏が大きい」などの性格の傾向はわかりますが、実際にうつ病を発症するかどうかは環境や体調、遺伝的要素も関わります。うつ病の可能性を心配する場合、適性検査の結果は関係なく、専門の医療機関を受診して診察を受けることをおすすめします。
うつ病の心理検査ではどのようなことをしますか?
過去一定期間にどの程度症状感じていたかを尋ねる質問に答えます。
うつ病の心理検査では、過去一定期間にどの程度症状を感じていたかを尋ねる質問に答えます。具体的には、気分の落ち込み、意欲の低下、睡眠障害、食欲の変化、焦燥感や絶望感など、うつ病の代表的な症状について回答します。
さまざまな評価法がありますが、代表的なものには
- Beck Depression Inventory(BDI)、
- Self-rating Depression Scale(SDS)、
- Social Adaptation Self-evaluation(SASS)
- Quick Inventory of Depressive Symptomatology(QIDS-J)
などがあり、それぞれ複数の質問項目に答え、症状の重さや特性を評価するものです。うつ病の診断は、心理検査の結果を踏まえ、問診や患者さんの言動、表情も併せて総合的に行われます。
参考文献
日本うつ病学会.“日本うつ病学会治療ガイドライン Ⅱ.うつ病(DSM-5)/ 大うつ病性障害 2016”..https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20190724.pdf,(参照 2025-11-12).
国立精神・神経医療研究センター .“気分障害センター 各種検査について”..https://www.ncnp.go.jp/hospital/guide/sd/mood-disorder.html,(参照 2025-11-12).
.“Scoring Instructions for the Depression QuestionnaireQuick Inventory of Depressive Symptomatology (QIDS-SR16)”..https://alnursing.org/wp-content/uploads/2020/03/Depression-Questionnaire-QIDS-SR-16.pdf,(参照 2025-11-12).
自宅でできるうつ病の検査キットはありますか?
現時点では、自宅でできるうつ病の検査キットは存在しません。
現時点では、自宅でできるうつ病の検査キットは存在しません。以下に個人の見解を記します。
健康診断の血液検査でうつ病は分かりますか?
健康診断の血液検査では、うつ病は分かりません。
健康診断の血液検査では、うつ病は分かりません。うつ病の診断において、血液検査は身体の健康状態や他の疾患を除外・鑑別診断するために行われます。しかし、うつ病は主に脳の機能や心の状態に関わる精神疾患であり、健康診断の血液検査では診断できません。
うつ病は、主に問診やDSM-5やICD-10などの診断基準に基づいて、医師が総合的に判断して診断します。もし健康診断の血液検査が正常であっても、抑うつ症状や気分の落ち込みが続く場合、専門の医療機関での診察が勧められます。
うつ病で検査入院をすることはありますか?
うつ病では、検査入院することがあります。
うつ病では、検査入院をすることがあります。長期間治療を続けても症状が改善しない場合や、原因を特定するために集中的な検査が必要な場合に検討されます。
血液検査や心電図、MRIなどの画像検査や脳波検査で身体的な問題を除外し、問診や心理検査で詳細な症状を評価します。医療機関にもよりますが、期間は1週間程度設けられているケースが一般的です。
また、重症のうつ病で自殺念慮が強い場合や食事や睡眠が十分にとれない状態や、検査や治療を実施する際の安全性を保つために入院が検討され、入院中に検査が行われることもあるでしょう。
うつ病の検査で脳の状態を調べることはありますか?
うつ病の検査では、脳の状態を調べることがあります。
うつ病の検査では、必要に応じて脳の状態を調べることがあります。
うつ病の症状が、脳腫瘍などの他の身体疾患や、脳萎縮などの脳の器質的な異常で起こっているのではないかを確認する目的で、必要に応じて頭部CTやMRI検査などの画像検査が実施されます。高齢者や認知症との鑑別が必要な場合に、光トポグラフィーやSPECTなどの脳血流の検査も利用されます。
また、脳波検査は、てんかんをはじめとした脳神経の病気を除外するために役立ちます。これらの検査はうつ病そのものの診断確定には直接つながりませんが、身体や脳の他の疾患を除外する鑑別のために重要です。
うつ病の検査方法にはどのような種類がありますか?
うつ病の検査方法はさまざまですが、医師が必要なものを判断して実施されます。
うつ病の検査方法はさまざまですが、医師が必要なものを判断して実施します。
診断に直接関わるものとして心理検査があります。心理検査では、記憶力や注意力、遂行機能、うつ症状の程度を評価します。また、必要に応じてMRIや光トポグラフィーなどの画像検査で脳の状態を詳しく調べることもあります。
他の身体的な病気と鑑別する必要がある場合や、治療の過程で身体機能を評価したい時に、血液検査や尿検査などの生化学検査、心電図や脳波などの生理検査が行われる場合もあるでしょう。
うつ病の血液検査ではどのような項目を調べますか?
身体の状態を調べるため、さまざまな項目を調べます。
うつ病の血液検査は、身体的な疾患を除外する目的で、さまざまな項目を調べます。以下のようなものがあります。
甲状腺機能
甲状腺刺激ホルモン(TSH)や甲状腺ホルモン(FT4)
貧血
血色素量や赤血球数など
肝機能や腎機能
AST、ALT、γ-GTP、クレアチニンなど
電解質異常、栄養状態
ナトリウム、カリウム、総コレステロール、血糖値
ほか、感染症など
このような血液検査の結果をもとに、うつ病と似た症状を引き起こす他の疾患を除外し、正確な診断と適切な治療につなげます。
うつ病は血液検査で分かりますか?
血液検査だけでは分かりません。
うつ病は、血液検査だけでは分かりません。うつ病の診断は、問診やDSM-5やICD-10といった診断基準に基づき、主に患者さんの症状や行動、心理状態を医師が総合的に判断して行います。ただし、うつ病に似た症状を引き起こす身体疾患の鑑別に血液検査が有用なことがあります。
甲状腺機能異常や貧血、炎症反応、肝・腎機能の異常が血液検査の結果に影響する可能性があるためです。その他、感染症やミネラルバランスなど、体の状態を把握する目的でも血液検査が行われることがあります。
うつ病の検査にはどのくらいの費用がかかりますか?
健康保険の負担割合と検査の種類によるため、一概には言えません。
健康保険の負担割合と検査の種類によるため、一概には言えません。以下に個人の見解を記します。
うつ病でホルモン検査をすることはありますか?
うつ病の診断や治療の際に、ホルモン検査が行われることがあります。
うつ病の診断や治療の際に、ホルモン検査が行われることがあります。
甲状腺機能異常はうつ病に似た症状を引き起こすことがあり、甲状腺機能低下症・亢進症は気分の変動や疲労感、不安など精神症状を伴うことがあります。甲状腺疾患を除外するために、甲状腺刺激ホルモン(TSH)や甲状腺ホルモン(FT4)の測定が行われます。
また、更年期やその他内分泌系の異常が疑われる場合には、女性ホルモンや副腎皮質ホルモンなどの検査も検討されることがあります。うつ病を診断するためではなく、身体的な病気を除外するために行われる検査です。
参考文献
日本うつ病学会.“日本うつ病学会治療ガイドライン Ⅱ.うつ病(DSM-5)/ 大うつ病性障害 2016”..https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20190724.pdf,(参照 2025-11-12).
国立精神・神経医療研究センター .“気分障害センター 各種検査について”..https://www.ncnp.go.jp/hospital/guide/sd/mood-disorder.html,(参照 2025-11-12).
廣瀬 明日香.“Vol. 27, No. 2, pp. 149-153,(2022 年11月) 女性ホルモン検査とその評価”.女性心身医学.https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspog/27/2/27149/pdf/-char/ja,(参照 2025-11-12).
.“134,304~308(2009)うつ病と副腎皮質ステロイドホルモン受容体”.日薬理誌.https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/134/6/134_6_304/_pdf/-char/ja,(参照 2025-11-12).
うつ病で知能検査をすることはありますか?
うつ病で知能検査を行うことはあります。
うつ病で知能検査を行うことはあります。うつ病の診断のために行うというより、うつ病の認知機能に関わる症状の評価やほかの疾患との鑑別を目的として実施されることが多いでしょう。
特に高齢者は認知症と区別するのが難しい場合が多く、長谷川式知能評価スケール(HDS-R)や時計描画検査(CD)などの知能検査が用いられることがあります。
抑うつ状態の患者は認知機能が一時的に低下することがあり、知能検査の結果と抑うつ度を併せて評価すると、より正確な状態の把握ができます。
参考文献
前田 夏子ほか.“知能検査と抑うつ度の関連について”..https://www.jstage.jst.go.jp/article/akanekai/1/1/1145/_pdf,(参照 2025-11-12).
日本うつ病学会.“日本うつ病学会治療ガイドライン Ⅱ.うつ病(DSM-5)/ 大うつ病性障害 2016”..https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20190724.pdf,(参照 2025-11-12).
国立精神・神経医療研究センター .“気分障害センター 各種検査について”..https://www.ncnp.go.jp/hospital/guide/sd/mood-disorder.html,(参照 2025-11-12).
うつ病は遺伝子検査で分かりますか?
うつ病は、遺伝子検査だけでは分かりません。
うつ病は、遺伝子検査だけでは分かりません。うつ病の診断は、問診と心理検査によって行われます。うつ病の発症に複数の遺伝子が関わることが分かっていますが、発症には環境要因も大きく影響します。
リスクとなる遺伝子を保有していたとしても、うつ病になりやすい傾向があるものの、発症するとは言い切れません。将来的には遺伝情報を活用した個別化医療や予防策の開発が期待されていますが、現時点では診断に必須ではありません。
参考文献
.“Integrated profiling of phenotype and blood transcriptome for stress vulnerability and depression”..https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0022395618306101?via%3Dihub,(参照 2025-11-12).
.“うつ病発症と遺伝子 / 環境相互作用”..https://www.ncnp.go.jp/nimh/pdf/kenkyu59.pdf,(参照 2025-11-12).
国立精神・神経医療研究センター .“気分障害センター 各種検査について”..https://www.ncnp.go.jp/hospital/guide/sd/mood-disorder.html,(参照 2025-11-12).
日本うつ病学会.“日本うつ病学会治療ガイドライン Ⅱ.うつ病(DSM-5)/ 大うつ病性障害 2016”..https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/20190724.pdf,(参照 2025-11-12).
うつ病の検査で尿検査を行うことはありますか?
うつ病の診断を目的とした尿検査が行われることは少ないでしょう。
うつ病の診断を目的とした尿検査が行われることは少ないでしょう。
一般的に、尿検査は身体の代謝状態や腎機能、尿路感染症の有無などを調べるために行われ、うつ病自体の診断には直接関係しません。うつ病の診断は、主に問診や診断基準によって行われます。
しかし、薬物治療中の副作用のチェックや他の身体的問題を鑑別するために尿検査が実施される場合があります。薬の副作用で尿路に影響が出ているかどうかの確認や、身体合併症を見逃さないための補助的な検査として行われます。
うつ病の診断で行う光トポグラフィー検査とは何ですか?
脳の血流量の変化を、光を用いて非侵襲的に測定する検査法です。
うつ病の診断で行う光トポグラフィー検査とは、脳の血流量の変化を、光を用いて非侵襲的に測定する検査法です。近赤外光を頭皮から照射して、脳内の血液の酸素化状態を観察します。脳の活動状態をリアルタイムで把握でき、特に前頭前野の機能異常の評価に役立つ検査です。
うつ病の患者さんは、脳の前頭前野の血流が低下することが報告されています。光トポグラフィーはこの変化を検出し、うつ病診断の補助や治療効果のモニタリングに用いられることがあります。うつ病の診断は、主に問診や診断基準によって行われます。現時点では、光トポグラフィー検査はあくまで補助的な検査という位置づけです。
うつ病の診断でMRIやCTなどの画像検査を行うことはありますか?
うつ病の診断にあたって、MRIやCTなどの画像検査が行われる可能性はあります。
うつ病の診断にあたって、MRIやCTなどの画像検査が行われる可能性はあります。
うつ病は基本的に問診や心理検査によって診断されますが、他の身体的疾患が原因ではないかを確認する必要がある場合や、脳に器質的な異常や疾患が疑われる場合、画像検査が実施されることもあります。
特に、高齢者や頭部外傷、神経学的な異常がある場合、脳腫瘍や脳出血、脳梗塞などが原因ではないか調べることがあるでしょう。行われる可能性がある画像検査として、MRIやCT、脳の血流量の変化を調べる光トポグラフィー(NIRS)やSPECTなどもあります。
参考文献
.“うつ病発症と遺伝子 / 環境相互作用”..https://www.ncnp.go.jp/nimh/pdf/kenkyu59.pdf,(参照 2025-11-12).
国立精神・神経医療研究センター .“気分障害センター 各種検査について”..https://www.ncnp.go.jp/hospital/guide/sd/mood-disorder.html,(参照 2025-11-12).
.“画像診断ガイドライン2021年版”..https://www.radiology.jp/content/files/gl2021/diagnostic_imaging_guidelines_2021.pdf,(参照 2025-11-12).
血液検査で異常がない場合でもうつ病の可能性はありますか?
血液検査で異常がない場合でも、うつ病の可能性はあります。
血液検査で異常がない場合でも、うつ病の可能性はあります。うつ病の診断において、血液検査は身体の健康状態の確認や、他の疾患を除外・鑑別診断するために行われます。うつ病は主に脳の機能や心の状態に関わる精神疾患で、血液検査では直接診断できません。
うつ病の診断は、主に問診やDSM-5やICD-10などの診断基準に基づいて、医師が総合的に判断して実施します。もし血液検査が正常であっても、抑うつ症状や気分の落ち込みが続く場合、専門の医療機関の受診が勧められます。
休職のための診断書のもらい方を教えてください。
医療機関を受診し、医師に休職の必要性について相談しましょう。
医療機関を受診し、医師に休職の必要性について相談しましょう。医師が休職の必要があると判断した場合、診断書が発行されます。
医療機関によって手数料と発行までの期間が異なりますので、診断書の発行にかかる日数と発行手数料を確認しておくといいでしょう。
診断書を受け取ったら、職場の管理監督者に提出して休職に必要な手続きを行ってください。
休職が必要な状態かどうか迷う場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、これから受診先を検討する場合、自宅で気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
うつ病の診断書をもらうデメリットはありますか?
診断書発行の費用がかかるデメリットがあります。
うつ病に限らず、診断書の発行手数料は健康保険が適用されず、全額自己負担となります。
医療機関が独自に値段を設定できるため一律ではありませんが、数千円程度の費用がかかる場合が多いでしょう。
診断書をもらう・必要な場合は、職場などに提出することに抵抗がある方がいらっしゃるかもしれませんが、診断書によって治療に専念できる期間を設けられる、公的な支援を受けられるようになります。
一方で、デメリットは金銭的な負担と言えるでしょう。
また、場合によっては団体信用生命保険などの一般的な民間保険に加入できない可能性があります。
うつ病の診断書発行について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
産後うつはセルフチェックできますか?
はい、セルフチェック可能です。
産後うつはセルフチェック可能です。
まず、以下の質問でうつ状態になっているかチェックしてみましょう。
- この1ヶ月間、気分が沈んだり、憂うつな気持ちになったりすることがよくありましたか?
- この1ヶ月間、どうも物事に対して興味がわかない、あるいは心から楽しめない感じがよくありましたか?
どちらか片方でも「はい」と答えた場合は、産後うつ状態になっている可能性があります。
より詳細なチェックが可能ですので、早めに自治体の保健センターの保健師や、精神科・心療内科の医師などに相談しましょう。
治療や産後うつについて詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
特定理由離職者とはなんですか?診断書はいらないのですか?
正当な理由で自己都合退職をした人です。健康上の理由で退職した場合、診断書が必要です。
病気やケガ、または雇い止めなどの正当な理由で自己都合退職をした人を「特定理由離職者」と呼びます。
健康上の理由で退職した場合、認定するための資料として、退職がやむをえない正当な理由だと証明するための診断書が必要です。
具体的な病状、治療の必要性などの情報が記載されているものを提出し、退職が妥当かどうか判断されます。
雇い止めが理由の場合、診断書は不要ですが、労働契約書などの資料の提出が求められる場合があります。
詳細は管轄のハローワークで確認してください。診断書の発行については、かかりつけ医に相談しましょう。
受診予約が取れない、近隣に精神科や心療内科のクリニックがないなどの理由で受診できていない場合は、オンライン診療サービスを利用されることもひとつの方法です。
うつ病の診断書がもらえないケースはありますか?医師が診断書を書いてくれない理由はなんですか?
基本的には診断書が発行されますが、特殊なケースでは診断書が発行されない場合があります。
基本的には正当な理由がない限りは、医師が診断書の作成自体を拒否することはできません。
ただし、記載内容については医学的に判断が可能な内容に限られます。
また特殊なケースではありますが、以下に当てはまると判断された場合は、診断書の作成を拒否される可能性があります。
- 患者さんに病名を知らせることが好ましくないとき
- 診断書が恐喝や詐欺など不正使用される恐れがあるとき
- 雇用者や家族など第三者が請求してきたとき
- 医学判断が不可能なとき
もし主治医が診断書を書いてくれない場合、まずは理由を確認しましょう。
診断書をあとから書いてもらうことはできますか?
はい。申請すれば、あとからでも取得可能です。
診断書を受診後に書いてもらうことは可能です。
受診した医療機関に連絡し、診断書発行の手続き方法を確認・依頼しましょう。場合によって再診が必要な可能性があります。
診断書ができたら郵送を依頼するか、直接受け取りましょう。
診断書の発行は即日~数週間かかることがありますので、受け取りまでの期間を確認することをおすすめします。また、費用も医療機関によって異なります。
自宅から医師に相談できるオンライン診療サービスを利用した場合、PDFなどのデータで診断書を送ってもらえる場合もあります。
診断書がないと、うつ病で休むことはできないのでしょうか?
有給休暇ではなく休職の場合、理由を示す必要があります。多くの会社では診断書を求められます。
会社の就業規則によります。
有給休暇が残っており、休職ではなく有給休暇の取得をしたいという場合は、会社が許可すれば、診断書がなくても休めることがあります。一方で、有給休暇で休む場合も、就業規則の規定によっては診断書の提出を求められることがあります。
出務できず、診断書が提出されないと、欠勤の扱いになることもありますが、体調不良が原因であれば、会社の判断で休職扱いにしてもらえることもあります。
うつ病と診断された時の休職期間の目安はどのくらいですか?
休職期間の目安は、うつ病の症状の度合いによって異なります。軽度であれば1ヶ月程度、重度であれば1年以上が目安とされています。
うつ病と診断された際の休職期間の目安は、症状の程度や治療方針、薬物療法への反応、心理療法の有無などにより異なります。
軽症で薬物療法が十分な効果を発揮するようなケースでは、1ヶ月ほどの休職で済むこともあるほか、程度が良ければ休職をしなくて済む場合もあります。
また、重症の場合の休職期間は1年以上が目安とされ、場合によっては2~3年ほど休職しても回復しないこともあります。
うつ病の治療・対処法
うつ病への対処法は?
ひとりで抱え込まず、相談してください。専門の相談員があなたの悩みをお聞きします。https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
うつ病の治療薬は、薬局で待たずに通販などのオンラインで購入する方法はありますか?
医師からの処方箋があれば、オンライン服薬指導や自宅配送のサービスを利用できる場合があります。
うつ病の治療で使われる薬は基本的に処方薬なので、通販などで薬を選んで購入することはできません。
一方で、医師の診察を受けて処方箋が発行されていれば、オンラインで服薬指導を受け、自宅に薬を配送してもらえるサービスを利用できる場合があります。
ただし、利用できる医療機関や薬局は限られているので、受診時に確認しておくといいでしょう。
一部のオンライン診療サービスでは、最寄りの薬局への処方箋の転送や、オンラインでの服薬指導、自宅への薬剤配送などといった便利なサービスと連携しています。
薬局での待ち時間がつらく、オンライン診療の対象になる場合は、よい選択肢になるかもしれません。
うつ病はどのくらいの期間で治りますか?治療を開始してから治るまでの流れを教えてください。
薬の効果の出方や環境調整が可能かどうかによっても、回復までの期間は異なります。主治医のアドバイスに沿って療養しましょう。
うつ病は”治る”というよりは”寛解”という言葉を用いることが多いです。どのくらいの期間で症状が改善するかについては、ケースバイケースであるため、一概には言えません。
薬物療法として抗うつ薬を用いる場合、効果が出てくるまでに2〜3週間かかることがあるため、焦らずに内服を継続してもらいましょう。抗うつ薬がどのくらいの効果を発揮するか、副作用が我慢できる程度で飲み続けられるかどうかも、治療の期間に影響します。
また、心理社会的なストレスがあると、環境調整や生活上の工夫も重要になってきます。ストレスの原因が解決できるものか否かによっても、治るまでの期間は異なってきます。
薬物療法に関しては、寛解後も半年程度は継続することが推奨されています。抑うつエピソードを繰り返す場合は、薬物療法を続けておくほうがよいこともあります。
うつ病の治療方法には、どのようなものがありますか? また、治療期間はどのくらいですか?
十分な休養をとること、薬物療法、心理療法などが主です。多くの場合は3〜6ヶ月ほどで回復していきますが、再発することもあるため注意が必要です。
下記のような治療法が挙げられます。数ヶ月で徐々に改善することが期待されますが、症状の程度などによっても治癒の進み方は異なります。
休息・環境調整
無理をせず、しっかりと休息をとることが大切です。休息をとるのが難しい環境(家事や育児をしなければならないなど)であれば、休めない原因をなるべく減らすなどの環境調整が重要になります。また、抑うつのきっかけとなった明らかなストレスがある場合は、できるだけストレスと距離をとれる環境に身を置くことが望ましいでしょう。
薬物療法
抗うつ薬や気分安定薬により、抑うつの改善が期待できます。また、眠れない、不安がある、落ち着かないなどの症状により休息がとれない場合は、症状を和らげる対症療法が効果的です。
社会心理的治療
精神療法、認知療法、対人関係療法、行動療法などの効果が研究されています。柔軟な考え方や適応しやすい行動様式を身につけることで、抑うつが改善することがあります。
反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)/修正型電気けいれん療法(mECT)
抗うつ薬で効果が不十分な場合は、反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)を保険診療で受けることができます。頭皮上で電流を流すことで大脳皮質を刺激し、精神症状を改善する方法です。
また、高齢者のうつ病や、内服できないほど症状が強いうつ病に対しては、脳に短時間の電気刺激を与える「修正型電気けいれん療法(mECT)」という治療が行われることがあります。実施できる医療機関が限られるため、場合によっては転医が必要になります。
受診の目安・何科を受診するべきか
うつ病の場合、オンラインなどで診察を待たずに受診する方法はありますか?
対応している医療機関であれば、オンライン診療を利用できます。
対応している医療機関であれば、オンライン診療を利用できます。
オンライン診療では、医師と患者さんがインターネットを通じて、ビデオ通話やチャットで診察を行います。
外出せずに自宅にいながらの診療が可能ですが、以下の点に注意しましょう。
- 初診で向精神薬の処方はできないなど、薬の処方制限が設けられています
- 医師の判断で対面の診療が必要になる可能性があります
- 診療予約が先まで埋まっていることがあります
緊急時は、かかりつけ医や各都道府県の精神科救急情報センターへの相談を検討しましょう。
更年期うつは心療内科を受診すればいいですか?
更年期症状に伴って気分の落ち込みが強い場合は、婦人科に加え、精神科や心療内科の受診をご検討ください
更年期の症状では婦人科を受診される方が多いですが、気持ちの落ち込みが続くなど精神的に不安定だと感じる場合は、婦人科に加え、精神科や心療内科の受診をご検討ください。
かかりつけ医がいる場合は、受診の際に相談してみてもよいでしょう。
更年期になると、女性ホルモンの分泌が低下することから、身体的・精神的な変化が起こることが知られています。
このような精神的な変化のひとつとして、意欲の低下やうつ症状が現れることがあります。これらの精神的な症状は、精神科や心療内科の治療により改善する可能性があります。
なお、精神科や心療内科を受診することに抵抗を感じる場合は、オンライン診療サービスを利用することも選択肢のひとつかもしれません。
うつ病の症状がある場合に、受診する目安を教えてください。
気持ちが落ち込んで日常生活に支障をきたす状態が2週間以上続いている場合には、一度医療機関を受診しましょう。
希死念慮(死にたいと感じる、死に方を考えてしまう)が続いている場合は、早急な受診をおすすめします。
また、症状が2週間以上続いている場合は、医療機関の受診をおすすめします。2週間未満でも、気分の落ち込みや思考力・集中力の低下、睡眠障害などにより生活に支障が出ている場合は、受診をしましょう。早めに受診することで、回復が早くなったり、仕事を休まなくても回復したりしやすくなります。
うつ病の場合、どの診療科を受診したらよいですか?
精神科や心療内科を受診しましょう。
身体の症状を伴っているなら心療内科、気分や睡眠の問題が大きいようなら、精神科を受診しましょう。
どの医療機関を受診してよいか迷ったら、かかりつけ医や会社の産業医に尋ねてみましょう。
うつ病の専門医がいる近くの病院はありますか?
うつ病の専門医がいる病院を見るうつ病の薬
抗うつ薬に副作用はありますか?
吐き気や便秘、下痢、眠気、頭痛などが現れる場合があります。
どの薬にも副作用があるように、抗うつ薬にも副作用はあります。副作用が出るかどうか、どのような副作用が出るか、副作用の重さについては、個人差があります。
などがあります。
対処法・セルフケア
うつ病に対して自分でできる、即効性のある対処法はありますか?
休息中心で過ごしましょう。余裕が出てきたら生活リズムを整えることや朝に光を浴びることから始めてみましょう。
うつ病で、抑うつ気分や興味・喜びの喪失、睡眠障害や疲労感、希死念慮などが強い場合は、自分で対処しようと頑張らず、専門科のアドバイスに従いましょう。
家族などのサポートを得て、できるだけ休息中心に過ごすのが、早くよくなるコツです。楽しいと感じない時に無理して気晴らしをすることはおすすめしません。
少し気分が改善してきたら、生活リズムをととのえる、軽く身体を動かす、好きなことから無理せず始めてみるなど、徐々に行動を増やしましょう。
朝はできる限り同じくらいの時間に起きる、起きたら光を浴びる、アルコールは控える、などの生活習慣を整えることが役に立ちます。
即効性があるわけではありませんが、認知行動療法のワークブックに取り組んだり、マインドフルネス瞑想の練習をしたりすることで、回復と再発予防につながることもあります。
うつ病に関連するその他の質問
急に不安感に襲われるのはなぜですか?
自分で対処が難しいような強い不安に襲われる場合は、なんらかの精神科の病気である可能性があります。
うつ病の症状として不安・焦燥感などの精神的な症状が現れることがあります。
うつ病は心と体の両方に症状が現れます。不安感のほかに食欲が出ない、眠れない、だるいといった体の症状、意欲の低下、抑うつ気分、注意散漫などの心の症状がみられる場合、うつ病の可能性があります。
その他、パニック症などの可能性も考えられます。日常生活に支障をきたすようであれば、精神科や心療内科を受診し、対処法などについて相談するとよいでしょう。
近くに受診しやすい精神科や心療内科がない、または受診に抵抗がある場合、自宅から医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
原因がわからず、とにかく体調が悪い場合、うつの可能性はありますか?
内科などで検査を受けても体調が悪い原因が不明な場合、うつ病などの精神疾患の可能性があります。
内科などで検査を受けても原因がわからない体調不良は、うつ病をはじめとする精神科的な問題である可能性を否定できません。
うつ病で考えられる体の不調として、
などがあります。
特に軽症のうつ病の場合は、身体の症状が目立ってわかりにくい場合もありますので、内科などを受診しても原因が特定できない場合、うつ病やその他の精神科の問題の可能性も考えられます。
そういった場合は、かかりつけ医に相談のうえ、一度精神科や心療内科を受診して相談することをおすすめします。
近くに受診しやすい精神科や心療内科がない、または受診に抵抗がある場合、自宅から医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
何もしたくない、ずっと寝ていたいと思うのは病気ですか?
長期間持続し、日常生活への支障が大きい場合は、うつ病などの病気の可能性も考えられます。
一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった気分の症状に加えて、
- 疲れやすい
- 食欲がない
- 眠れない・寝すぎてしまう
といった症状があり、日常生活に支障が出ている状態が2週間以上続く場合、うつ病をはじめとした気分障害の可能性があります。
うつ病は怠けているわけではなく、気力だけでなんとかできるものではありません。心当たりがある場合は一度精神科や心療内科を受診して、適切な治療を受けられるようにしましょう。
うつ病の基準に当てはまりそうだが、受診がおっくうで精神科や心療内科を受診できていない場合は、自宅から医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
うつ病の人が家庭内でとる特徴的な行動はありますか?
家庭内に限りませんが、気分の落ち込みや無気力といった症状が現れることがあります。
家庭内に限りませんが、うつ病のサインとして以下のような症状が挙げられます。
- 気分が落ち込んで、何事にも悲観的になる
- 何事にも興味が持てない
- イライラして落ち着きがなく、不安を感じる
- 口数が減ったり、否定的な発言が増えたりする
- 人との接触を避けるようになる
など。
本人が気づいていなくても、これらが2週間以上続く場合はうつ病の可能性があります。
いつもと様子が違うようなら、ゆっくり話を聞いたり、家庭で安心して休めるような環境を整えたり、場合によっては病院の受診をすすめてもいいでしょう。
治療やうつ病について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
うつが治る瞬間の特徴はありますか?
うつは瞬間的に治るものではありませんが、以前の元気な状態に回復するのが「寛解」状態の目安です。
一般的に、うつ病はよくなったり悪くなったりを繰り返しながら徐々に回復していきます。瞬間的に治るものではありません。
階段をゆっくり上るように以前の元気な状態、つまり「寛解」状態を迎えます。
寛解状態は、病気が完全に治った状態ではなく、病気による症状が消失した状態です。
治療している方が、回復過程の途中で寛解状態となると、治療をやめてしまうことは珍しくありません。
自己判断で治療を中止すると再発してしまうことがありますので、症状や治療の継続の必要性については必ず医師に相談しましょう。
治療やうつ病について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
参考文献
厚生労働省.3 うつ病の治療と予後:ご存知ですか?うつ病.こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト,https://kokoro.mhlw.go.jp/about-depression/ad003/(参照 2025-03-27)
寛解と治癒:用語解説|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト.https://kokoro.mhlw.go.jp/glossaries/word-1532/(参照 2025-03-27)
寛解.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/glossary/%e5%af%9b%e8%a7%a3(参照 2025-03-27)
うつ病の人が恋愛でとる特徴的な行動はありますか?うつ病の人は恋愛しないほうがいいのでしょうか?
患者さん本人によります。元気なときと比べて、人との接触を避けるなどの行動がみられることがあるでしょう。
個人差がありますが、元気なときと比べて、人との接触を避けるなどの行動がみられることがあるでしょう。
恋愛に限らず、うつ病のサインとして以下のような症状が挙げられます。
- 気分が落ち込んで、何事にも悲観的になる
- 何事にも興味が持てない
- イライラして落ち着きがなく、不安を感じる
- 口数が減ったり、否定的な発言が増えたりする
- 人との接触を避けるようになる
など。
恋愛をする・しないは、患者さん本人の意思や意向による部分が大きいですので「しないほうがいい」とは言えません。
もし不安なことがあれば、医師やカウンセラーなどに相談してみましょう。
治療やうつ病について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
人前では明るい「微笑みうつ病」とはどのような状態ですか? どのような人がなりやすいですか?
うつ状態にもかかわらず人前では笑顔で明るく振る舞ってしまっている状態を指します。家族や友人など周囲に気づかれにくい点が特徴です。責任感が強く我慢強い、人の顔色を伺う方がなりやすいです。
真面目で責任感が強い、他人に対する心遣いが強いといった傾向のある人は、気分が落ち込んでいても微笑みを浮かべて対応してしまいがちです。そのような状態を指して「微笑みうつ病」と言う場合があります。特に若い女性に多いと言われています。なお、「微笑みうつ病」は正式な病名ではありません。
内面は苦しんでいても、表面上は明るく振る舞っているように見えるため、家族や友人といった周囲の人に気づかれにくい点が特徴です。
抗うつ剤は飲まないほうがいいのでしょうか?
医師が必要と判断した場合に処方される薬剤なので、服用に不安がある場合は自己判断せず相談しましょう。
抗うつ剤(抗うつ薬)は、医師が「服薬によってうつ状態の回復に効果が期待できる」と判断した場合に処方されます。
抗うつ薬は、うつ病の治療に有効な治療法のひとつです。
「薬を飲むのが不安である、疑問がある」といった場合は医師に伝え、十分に相談して治療法を決定しましょう。
抗うつ薬は、用法・用量を守って服薬すれば決して怖いものではありません。自己判断せず、必ず主治医と相談しましょう。
精神科や心療内科を受診できず、ご自身が抗うつ薬の治療対象になるのか悩んでいる場合は、自宅から気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
メンタルクリニックに初めて行く場合の注意事項を教えてください。
初診予約をとりましょう。受診時間に余裕を持ち、可能ならこれまでの経緯をまとめるとスムーズです。
メンタルクリニックは予約制となっている場合がほとんどです。受診を考えている場合、予約が必要かどうか確認しましょう。
初診のときは診察に時間がかかることが多いため、余裕を持って受診することをおすすめします。
うつ病になった時期やきっかけ、症状などを把握するために、これまでの経緯について詳しく聞かれることを想定し、可能であればメモなどにまとめておくと診察がスムーズです。
わからないことがあれば、受診予定のクリニックに事前に問い合わせるとよいでしょう。
初診の予約が取りづらい、またはメンタルクリニックを受診することに抵抗がある場合は、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
産後うつになりやすい人の特徴を教えてください。
精神疾患の既往、妊娠中のうつ症状や不安、ソーシャルサポート不足などが要因として考えられています。
産後うつの発症には、精神状態、人間関係、経済状況やホルモンバランスの変化など、いろいろな要素が関わっています。
また、産後うつのリスク因子として、
- 精神疾患の既往がある
- 妊娠中にうつ症状や不安がある
- ソーシャルサポートが不足している
といったことが報告されています。
これらに当てはまらなくても、10%以上の人が産後うつにかかると言われています。
気分の落ち込みや意欲がわかない、といった状態が続くようであれば、早めに地域の保健センターなどで相談しましょう。
治療やうつ病について詳しく知りたい方は、かかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
産後うつの乗り越え方を教えてください。
周りのサポート体制を整えて、できるだけ休養しましょう。必要であれば薬の服用も行います。
産後うつになった場合、できるだけ休養できるように周囲のサポート体制を整えましょう。
家族など身近な人だけで育児や家事のサポートが難しい場合、産後ヘルパーの利用や、各自治体が行っている産後ケア事業の利用を検討してください。
調子がおかしいと感じたら、早めに自治体の保健センターの保健師や、心療内科・精神科の医師などに相談し、必要であれば投薬治療を受けましょう。
服用しながらでも母乳育児が可能な種類の薬もあります。ひとりで抱え込まず、積極的に周囲の人を頼って相談しましょう。
治療や産後うつについて詳しく知りたい方は、まずはかかりつけ医に相談しましょう。
また、受診や薬の待ち時間の負担が少なく、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
当日に精神的な理由で仕事を休むことはできますか?
精神的な不調が強い場合に、仕事を休むことはやむをえないと考えられます。
精神的な不調から心身の状態が悪く、仕事ができない、もしくは安全に働くことができない状態では、休むことはやむをえないと考えられます。
可能であれば無断欠勤は避け、欠勤することを連絡しましょう。精神的な健康管理も、仕事の生産性の維持には重要です。
労働契約法第5条で「労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。」と、会社の安全配慮義務について定められています。
精神的な不調が強く、通院も難しいような場合は、自宅から医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもよいでしょう。
生活騒音がうつ病や睡眠障害につながることはありますか?
騒音曝露は、睡眠障害やうつ病の発症と関連があります。
睡眠障害は、個人によって感受性は異なるものの、33〜35dB程度の騒音でも生じうるとされています。
騒音は睡眠に対して次のような影響を及ぼします。
- 入眠しにくくなる
- 眠りが浅くなる
- 途中で何度も目が覚めてしまう
また、騒音がうつ病の発症と関連しているという報告があります。
うつ病などの精神疾患を抱えている人は、騒音による影響を受けやすい(感受性が高い)という報告もあり、「関連がある」は必ずしも、「因果関係」を意味しないことに注意が必要です。
また、これらの報告の多くは航空機や道路、鉄道などの交通騒音を主な対象にしており、生活騒音に限って研究したものではありません。
リワークなしで復職する方法を教えてください。
主治医や人事担当者、産業医などと時間をかけて相談し、復職に向けてのプランを考えましょう
うつ病などメンタルヘルスの不調で休養され、症状が軽快されたあと復職するための準備方法やタイミングについては、まずは主治医とよく相談することが大切です。
また、復職が近づいてきたら、人事担当者や産業医などの職場関係者とも相談のうえ、復職に向けたプランを考えることが重要です。
復職後に安定して働くためには、生活リズムの調整や安全な通勤、決められた時間での就労、周囲との協働、集中力や注意力を保つことなどが求められます。
リワークプログラムは、このような就労に求められる要素を網羅したリハビリテーションを提供することで、スムーズな復職を支援するひとつの方法です。
受講が必須というわけではありませんが、2007~2011年に行われた研究結果では、リワークプログラムを利用した方は、利用しない方と比べて再休職する割合が低かったことが示されています。
リワークプログラムを受講しない場合の復職の準備方法や、リワークプログラムに関する懸念点や不安な点について、主治医とよく相談してください。
なお、一般的にメンタルヘルス不調からの回復には時間がかかるため、復職への焦りが出る場合があります。
しかし、急いで復職して症状が悪化することも考えられるので、心身ともに健康な状態で安定して就労できるように準備しましょう。
参考文献
職場復帰のガイダンス(働く方へ).こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト,https://kokoro.mhlw.go.jp/return/return-worker/(参照 2025-03-05)
労働者健康福祉機構.“心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き”.厚生労働省.https://kokoro.mhlw.go.jp/guideline/files/H25_Return.pdf,(参照 2025-03-05).
高齢・障害・求職者雇用支援機構.“精神障害者職場再適応支援プログラム リワーク機能を有する医療機関と連携した復職支援 ”.障害者職業総合センター.https://www.nivr.jeed.go.jp/center/report/p8ocur0000000295-att/practice26.pdf,(参照 2025-03-05).
うつ病の薬を一覧で教えてください。
さまざまな抗うつ薬があり、大きく新規抗うつ薬と三環系抗うつ薬、その他の抗うつ薬に分けられます。
抗うつ薬としてさまざまなお薬が承認されており、以下のように新規抗うつ薬と三環系抗うつ薬、その他の抗うつ薬に大きく分けられます。さらに、新規抗うつ薬はSSRIやSNRIなどにも細かく分類されます。
●新規抗うつ薬
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
- エスシタロプラム
- セルトラリン
- パロキセチン
- フルボキサミン
というお薬があります。主に脳内のセロトニンを増やす働きがあります。
SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
- デュロキセチン
- ベンラファキシン
- ミルナシプラン
というお薬があります。セロトニンだけでなく、ノルアドレナリンやドパミンも増やす働きがあります。
NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
ミルタザピンというお薬で、ノルアドレナリンやドパミン、セロトニンを増やす働きがあります。
セロトニン再取り込み阻害・セロトニン受容体調節薬
ボルチオキセチンというお薬で、セロトニン以外にノルアドレナリン、ドパミンなどにも影響します。
●三環系抗うつ薬・その他の抗うつ薬
- アミトリプチリン
- アモキサピン
- イミプラミン
- クロミプラミン
- ノルトリプチリン
- マプロチリン
- ミアンセリン
などのお薬が含まれます。
患者さんによっては低血圧や眠気、口の渇きや便秘などの副作用が強く出る場合があるため、最近は新規抗うつ薬がまずは使われる傾向にあります。
うつ病の治療について詳しく知りたい方は、まずはかかりつけ医に相談しましょう。
通いやすい精神科や心療内科がない、予約がとれないといった理由で通院できていない場合は、気軽に医師に相談できるオンライン診療サービスを利用するのもひとつの選択肢かもしれません。
参考文献
日本精神神経学会.“井上猛先生に「抗うつ薬とうつ病の治療法」を訊く”.日本精神神経学会.https://www.jspn.or.jp/modules/forpublic/index.php?content_id=38,(参照 2025-03-05).
神経伝達物質:用語解説|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト.こころの耳,https://kokoro.mhlw.go.jp/glossaries/word-1598/(参照 2025-03-05)
サイコエデュケーション委員会.“うつ病の治療法を一緒に選ぶための手引き(Decision Aid for Depression Treatment)”.日本うつ病学会.https://www.secretariat.ne.jp/jsmd/iinkai/katsudou/data/psychoeducation_20241118.pdf,(参照 2025-03-05).
10代や20代などの若年層でもうつ病になるリスクはありますか?
若年層でもうつ病になることはありますが、双極症によるものや、発達特性の二次障害としての抑うつ状態ではないかという検討が必要です。
若年層でもうつ病と診断されることはあります。また、DSM-5では、小児・思春期に易怒性、イライラを主に呈する診断カテゴリーとして、重篤気分調節症(Disruptive Mood Dysregulation Disorder)を抑うつ性障害の一型として加えられました。
発症年齢が低い場合、双極症(双極性障害)も念頭において治療にあたる必要があります。さらに、自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症などの発達特性の二次障害として抑うつを呈することもあるため、発達歴の聴取から特性を知ることや環境調整、関係者の連携も重要です。
五月病になりやすい人は、どのような特徴のある人でしょうか?
入学・入社などの生活環境の大きな変化があった方が五月病になりやすいです。元々の性格も影響している場合があります。
五月病とは、主に5月ごろに生じる心身の不調を指す、日本ならではの俗称です。医学的には、抑うつ状態や適応障害などとの関連が考えられます。
五月病になりやすい性格
適応障害になった人は、以下のような性格が多かったという報告があります。
- 自分で考えて行動することが苦手(自己志向性が低い)
- 他の人と仲良く協力することが苦手(協調性が低い)
- 自分を超えて他人や社会のために尽くすのが苦手(自己超越性が低い)
- 損失を避けようとする能力が高い(損害回避のスキルが高い)
- 自分の感情を認識したり表現するのが苦手(アレキシサイミア:失感情症)
五月病になるきっかけ
五月病になる人は、元々の性格の他に、以下のようなきっかけがあることが多いです。
- 入学・入社・転勤など大きな生活環境の変化があった
- 入学・入試にエネルギーを注ぎ、燃え尽きたり目標を失った
など
五月病の具体的な症状
五月病の具体的な症状としては、
などが見られます。
五月病かもと思ったら
うつ病、適応障害、燃え尽き症候群など、投薬や心理療法、休職や休学などの対応を要する病気の可能性があります。また、五月病かと思いきや、実は内分泌疾患(ホルモンに関する病気)などの病気の症状という場合も考えられます。
学生であれば校医や保健室のカウンセラー、社会人で産業医のいる職場にお勤めであれば、産業医に相談しましょう。校医や産業医から勧められた場合、あるいは不在の場合は、お近くの内科、心療内科、精神科などを受診しましょう。病院の予約がすぐに取れないこともありますので、耐えられないほど具合が悪くなる前に、早めに相談することをおすすめします。
参考文献
厚生労働省.“5月「五月病」とのつきあい方”.こころの耳.https://kokoro.mhlw.go.jp/column/sea05/,(参照 2024-05-17).
山崎久美子.“「五月病」とその周辺”.日本学生支援機構.https://www.jasso.go.jp/gakusei/publication/dtog/_icsFiles/afieldfile/2021/02/07/daigaku48904.pdf,(参照 2024-05-17).
坂野雄二. 五月病とうつ病. 治療学. 2000, 34, p.1322-1324.
Justin Osborn et al. Seasonal Affective Disorder, Grief Reaction, and Adjustment Disorder. Med Clin North Am. 2014, 98, p.1065-1077.
うつ病になった人との接し方で気をつけることはありますか?
無理をさせない、安心できる言葉をかける、穏やかな口調で接し余計なことは言わない、傾聴するなどが挙げられます。
うつ病になると思考力が落ちることが多いので、無理に動いたり考えたりしようとせず、しっかり休息をとることが第一です。周りの人は、可能な限り仕事や家事の負担を減らしたり、重要な決定をしなくて済むような状況を整えたりすることで、本人が安心して休める環境を作ってあげるようにしましょう。なるべく無理はさせず、本人に自然と意欲が湧いてくるのをのんびり待つようにしてください。
また、自分を責めたり焦ったり、不安になったりするのも、うつ病の一症状です。うつ病は真面目で責任感の強い人ほどなりやすい病気でもあるので、自分を責めたり回復を焦ったりする様子が見られる時は「きっと良くなるから大丈夫」といった安心できる言葉を伝えてあげるようにしましょう。批判や𠮟責はせず、なるべく穏やかな口調で接するとともに、本人の言葉にしっかり耳を傾けることも大切です。
なお、自殺企図については、話題にするのを避けるよりも言葉にして話してもらうほうがよいとされていますが、心配な場合は精神科医などの専門家と連携するようにしましょう。
うつ病を自力で治すことはできますか?
軽症の場合には休息をとることで改善する可能性があります。
軽症の場合、休息をとることで自然に回復することもあります。ただし、休息だけでは回復しない場合や、繰り返す場合もあるため、専門医を受診して治療を受けるようにしましょう。きちんと治療することで、回復しやすく再発しにくくなります。
うつ病の人がとる行動の特徴には、何がありますか?
笑わない、口数が少ない、食欲がない、遅刻や無断欠勤が多い、ミスが増える、失くし物や忘れ物が増えるなどが挙げられます。
うつ病の方に見られやすい行動や特徴としては、下記のようなものが挙げられます。
意欲の減退
意欲や集中力が低下して、仕事や勉強が思うようにできなくなります。
また、口数が少なくなり、人との関わりも減ります。これまで興味を持てていたことにも興味を持てなくなります。
睡眠障害
うつ病の方の80%以上が睡眠障害を訴えていることが知られています。朝早くに目が覚める早朝覚醒、夜中に目が覚める中途覚醒が典型的ですが、過眠となるケースもあります。
食生活の変化
食欲が低下して、体重減少を認めることが多いですが、過食症状が現れる方もいます。
自殺企図
うつ病の方の3分の2が自殺を考え、実際に10~15%の方が実際に自殺をしてしまうと言われています。
うつ病について、医師からのよくある質問
医師からよくある質問はありますか?
「うつ病」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。
- 不安や心配が治まらず、とめどなく出てきますか?
- 最近、気持ちが落ち込んでいると感じますか?
- 夜によく眠れないと感じていますか?
- 最近、意欲が低下していると感じますか?
- 最近、集中力が下がっていると感じますか?
うつ病に関連する病気・症状
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この記事の監修医師
阿部 吉倫
内科
2015年東京大学医学部医学科卒。東京大学医学部付属病院、東京都健康長寿医療センターで初期研修を修了。血便を放置し48歳で亡くなった患者との出会いをきっかけにデータサイエンスの世界へ。2017年5月にUbie株式会社を共同創業。2019年12月より日本救急医学会救急AI研究活性化特別委員会委員。2020年 Forbes 30 Under 30 Asia Healthcare & Science部門選出。
- 更新日
- 2024/04/26
- 公開日
- 2020/09/03