リワークなしで復職する方法を教えてください。
主治医や人事担当者、産業医などと時間をかけて相談し、復職に向けてのプランを考えましょう
うつ病などメンタルヘルスの不調で休養され、症状が軽快されたあと復職するための準備方法やタイミングについては、まずは主治医とよく相談することが大切です。
また、復職が近づいてきたら、人事担当者や産業医などの職場関係者とも相談のうえ、復職に向けたプランを考えることが重要です。
復職後に安定して働くためには、生活リズムの調整や安全な通勤、決められた時間での就労、周囲との協働、集中力や注意力を保つことなどが求められます。
リワークプログラムは、このような就労に求められる要素を網羅したリハビリテーションを提供することで、スムーズな復職を支援するひとつの方法です。
受講が必須というわけではありませんが、2007~2011年に行われた研究結果では、リワークプログラムを利用した方は、利用しない方と比べて再休職する割合が低かったことが示されています。
リワークプログラムを受講しない場合の復職の準備方法や、リワークプログラムに関する懸念点や不安な点について、主治医とよく相談してください。
なお、一般的にメンタルヘルス不調からの回復には時間がかかるため、復職への焦りが出る場合があります。
しかし、急いで復職して症状が悪化することも考えられるので、心身ともに健康な状態で安定して就労できるように準備しましょう。
こころの港クリニック 京橋・東京駅前 精神科・心療内科
山﨑 龍一 監修
(参考文献)
職場復帰のガイダンス(働く方へ).こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト,https://kokoro.mhlw.go.jp/return/return-worker/(参照 2025-03-05)
労働者健康福祉機構.“心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き”.厚生労働省.https://kokoro.mhlw.go.jp/guideline/files/H25_Return.pdf,(参照 2025-03-05).
高齢・障害・求職者雇用支援機構.“精神障害者職場再適応支援プログラム リワーク機能を有する医療機関と連携した復職支援 ”.障害者職業総合センター.https://www.nivr.jeed.go.jp/center/report/p8ocur0000000295-att/practice26.pdf,(参照 2025-03-05).
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