下垂体機能低下症でだるくなる?下垂体機能低下症

監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 内科

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03

かんたん3分(無料)

下垂体機能低下症があなたの症状に関連するかチェック

利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえ、

最もあてはまる症状を1つ選択してください

当てはまる症状がない方は
何科に関連するかを知りたい方は

下垂体機能低下症とは

脳の奥深くにある下垂体は体のホルモンバランスを調整する司令塔です。そこから分泌されるホルモンが減ることでさまざまな内臓の働きが低下してしまいます。

「下垂体機能低下症」とはどのような病気ですか?

「下垂体機能低下症」とは、下垂体から出るホルモンの一部または全部が不足する病気です。

下垂体は以下のようなホルモンを分泌し、人間の内分泌機能を調整する司令塔です。

  • 副腎皮質刺激ホルモン
  • 成長ホルモン
  • 甲状腺刺激ホルモン
  • 卵胞刺激ホルモン
  • 黄体形成ホルモン
  • 抗利尿ホルモン
  • 乳汁分泌ホルモン

下垂体機能低下症はこれらのホルモンの分泌が低下する病気です。
すべての下垂体ホルモン分泌が低下する汎下垂体機能低下症、いくつかのホルモン分泌低下を認める部分的下垂体機能低下症、ひとつだけホルモン分泌が低下する単独欠損症に分類されます。下垂体機能低下症の原因として、腫瘍、炎症、怪我、血流障害、結核などの感染症、自己免疫作用によるものから免疫チェックポイント阻害薬に代表される薬剤性、遺伝性などがあります。
下垂体の場所を示す図です

さらに詳しく:「下垂体機能低下症」とはどのような病気ですか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科
もっと詳しく「下垂体機能低下症」を知る

下垂体機能低下症の症状

下垂体機能低下症ではどのような症状がありますか?

どのホルモンが不足しているかによって症状が異なります。

以下のホルモンのうち、どのホルモン(ひとつまたは複数)が不足しているかによって症状が異なります。

  • 副腎皮質刺激ホルモン
  • 成長ホルモン
  • 甲状腺刺激ホルモン
  • 卵胞刺激ホルモン
  • 黄体形成ホルモン
  • 抗利尿ホルモン
  • 乳汁分泌ホルモン

例えば、副腎皮質刺激ホルモンが不足すると疲れやすい・食欲がない・気力が出ない・便秘や下痢などの症状が、甲状腺刺激ホルモンが不足すると寒がり・活気がなくなる・皮膚が乾燥する・脈が遅くなるなどの症状がでます。子どもで成長ホルモンが不足すると低身長になります。

さらに詳しく:下垂体機能低下症ではどのような症状がありますか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科

下垂体機能低下症には初期症状はありますか?

初期には成長ホルモンや性腺刺激ホルモンが減少しやすいため、活力低下や性機能の障害がよくみられます。

十分に機能しないホルモンにより症状は異なり、共通する初期症状はありませんが、多くの場合、疲れやすさが見られます。
性腺刺激ホルモンの分泌が少なくなると性欲がなくなったり女性では月経の異常が起こります。
また、まれですが、下垂体卒中、急性下垂体炎およびシーハン症候群は急性下垂体機能低下症を引き起こす可能性があり、適切な治療を行わなければ命を落とすリスクがあります。通常、副腎皮質刺激ホルモンが欠乏し、副腎不全を起こします。

さらに詳しく:下垂体機能低下症には初期症状はありますか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科
もっと詳しく「下垂体機能低下症」を知る

下垂体機能低下症の原因

下垂体機能低下症の原因は何がありますか?

下垂体腫瘍、感染症やサルコイドーシス、自己免疫疾患、がん治療薬などさまざまな原因があります。

下垂体機能低下症を起こす原因はさまざまであり、具体的に以下のようなものがあります。

  • 腫瘍(下垂体腺腫、がん、ラトケのう胞、頭蓋咽頭腫など)
  • 炎症(リンパ球性下垂体炎など)
  • 血流障害(下垂体卒中、シーハン症候群など)
  • 感染症(結核など)
  • 自己免疫(ウイルス・細菌・がん細胞などの異物から自分の体を守る機能)
  • 薬剤性(免疫チェックポイント阻害薬)
  • 遺伝性
  • 頭部外傷
  • 放射線治療後(小児がんの治療)


下垂体の画像検査(CTやMRI)を行い、病歴や症状を詳しく聞いて原因を調べます。

さらに詳しく:下垂体機能低下症の原因は何がありますか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科
もっと詳しく「下垂体機能低下症」を知る

下垂体機能低下症の治療・対処法

下垂体機能低下症への対処法は?

下垂体から分泌されるホルモンの値を測定したりMRIで下垂体に腫瘍がないか調べる必要があります。専門医のいる病院を受診してください。

下垂体機能低下症の場合、主にどのような治療をしますか?

原因となる病気の治療やホルモンの補充を行います。

不足しているホルモンを補充します。
副腎皮質刺激ホルモンの分泌が低下することによる副腎皮質機能低下症では、ヒドロコルチゾンなどのステロイドホルモンを補充します。
甲状腺刺激ホルモンの分泌が低下することによる甲状腺機能低下症では、レボチロキシンを補充します。
副腎不全がある場合、必ずステロイドホルモンの補充を優先させます。
成長ホルモンの分泌が低下している場合、低身長の子どもでは成長ホルモンを注射で補充します。大人では一定の基準を満たす場合、成長ホルモンを補充して治療しますが、がんがある方や妊娠中の方は治療できません。
卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンの分泌が低下することによる性腺機能低下症では、性ホルモンを補充します。
抗利尿ホルモンの分泌が低下すると中枢性尿崩症を起こしますが、デスモプレシンを補充して治療します。
下垂体に腫瘍がある場合は手術をします。

さらに詳しく:下垂体機能低下症の場合、主にどのような治療をしますか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科
もっと詳しく「下垂体機能低下症」を知る

受診の目安・何科を受診するべきか

下垂体機能低下症の専門医がいる近くの病院はありますか?

下垂体機能低下症の専門医がいる病院を見る
もっと詳しく「下垂体機能低下症」を知る

下垂体機能低下症の経過・予後

下垂体機能低下症で死亡することはありますか?寿命は短くなりますか?

適切に治療すれば死亡することはありません。ホルモン補充が不十分な場合は、死亡率が上がることもあります。

適切にホルモン補充療法を行えば死亡することはありません。しかし、下垂体卒中や急性下垂体炎およびシーハン症候群は、急性下垂体機能低下症を引き起こす可能性があり、適切な治療を行わなければ命を落とす可能性があります。
これらの病気では、副腎皮質刺激ホルモンが欠乏し、副腎不全を起こします。副腎不全の場合、甲状腺や性腺のホルモンが低下していても、必ずステロイドホルモンの補充を優先させます。下垂体機能低下症では、不足しているホルモンの補充を一生続ける必要があります。

さらに詳しく:下垂体機能低下症で死亡することはありますか?寿命は短くなりますか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科
もっと詳しく「下垂体機能低下症」を知る

下垂体機能低下症に関連するその他の質問

下垂体機能低下症でしんどくなることはありますか?

下垂体機能低下症では体のだるさや体力・気力の低下がみられます。

下垂体機能低下症のうち、成長ホルモン分泌不全症、副腎皮質機能低下症、甲状腺機能低下症では全身のだるさが一般的な症状としてあらわれます。
下垂体機能低下症によって体だけに限らず、心もしんどくなることがあります。下垂体機能低下症は決して多い病気ではないですが、しんどさを感じられた場合、下垂体機能低下症の可能性があるかもしれません。

さらに詳しく:下垂体機能低下症でしんどくなることはありますか?監修医師濵﨑 秀崇はまさき医院 糖尿病・内分泌科
もっと詳しく「下垂体機能低下症」を知る

下垂体機能低下症について、医師からのよくある質問

医師からよくある質問はありますか?

「下垂体機能低下症」について医師からよくある質問の例として次のようなものがあります。

  • 手足などに力の入らない部分はありますか?
  • 口の中が乾いていますか?
  • 体のだるさはありますか?
  • 妊娠や出産に関係なく、乳首から分泌液が出ていますか?
  • 生理が遅れる、あるいは早まっているということがありますか?

下垂体機能低下症に関連する症状としては次の症状があります

特に関連する症状

次のような症状がある方はご注意ください。

口の中が乾いている
症状の頻度
初めての症状である
自覚した時期
1日以内から
症状の経過
改善も悪化もしていない
視界の一部が見えなくなった
症状の頻度
ほぼ毎日同じような症状がある
勃起しにくい、持続しない等で性交が満足に行えない
症状の経過
改善も悪化もしていない

このページを見ている人はこんな病気も見ています

このページを見ている人は他にどんな病気を見ていますか?

最新のガイドライン・医療水準を取り込んだデータベースを元に関連する病気・症状を表示しています。

信頼性の高い医療情報の提供に向けて

ユビーに掲載している情報について

この記事の監修医師

監修医師 濵﨑 秀崇

濵﨑 秀崇 先生

はまさき医院 内科・糖尿病内科・内分泌・代謝内科

【経歴】 2002年 東京大学理学部 生物学科 卒業 2008年 広島大学医学部 医学科 卒業 2008年 国立病院機構横浜医療センター 研修医 2010年 国立国際医療研究センター病院 糖尿病内分泌代謝科 レジデント 2012年 国立国際医療研究センター国府台病院 内科 医師 2016年 自治医科大学大学院 医学系研究科 卒業 2017年 医療法人泰水会 濵﨑クリニック 医師 2022年 University of Derby MBA Global 修了 2024年 University of Manchester MRes Public Health 修了

更新日
2026/10/27
公開日
2020/09/03