肛門がんの原因は何がありますか?
腺がんと扁平上皮がんで原因は異なります。腺がんは肉の摂取など、扁平上皮がんはウイルス感染などが原因となります。
肛門がんのうち、特に扁平上皮がん(皮膚由来のがん)のリスク因子として以下のものがあります。
- 喫煙
- HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染症
- HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症
- 肛門を使用した性交歴
- 10人以上の性パートナーの存在
- 子宮頸がん・腟がん・外陰がんの既往歴
- 臓器移植後の免疫抑制
- ステロイドの長期使用
また、HPVワクチンの接種や、HIV感染がある場合はその治療が肛門がん(扁平上皮がん)のリスクを低下させると言われています。
腺がん(腸管粘膜由来のがん)の場合は大腸がんと同様に扱われます。そのため、リスク因子も大腸がんと同様であり、以下が挙げられます。
また、乳製品や魚、豆類などを摂取することが、大腸がんのリスクを低下させる可能性があると言われています。
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最終更新日:
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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肛門がん
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「肛門がん」とはどのような病気ですか?
肛門から直腸へつながる約3~5cmの肛門管と呼ばれる部分、および肛門周囲にできるがんのことです。
肛門がんではどのような症状がありますか?
主に肛門部の痛みや違和感、肛門の腫瘤、出血などの症状が見らます。
肛門がんには初期症状はありますか?
初期症状としては、肛門からの出血、排便時の不快感や痛み、肛門に腫瘤を触れるといった症状があります。
肛門がんの場合、主にどのような治療をしますか?
腺がんの場合は外科的切除、扁平上皮がんの場合は化学放射線療法が治療の主体となります。
肛門がんが疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
肛門がんを疑った場合には、消化器科や肛門科を受診しましょう。
肛門がんのセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
肛門がんは主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
放射線治療や手術と併用して、全身に効くタイプの抗がん剤を複数種類使うことが多いです。そのため、抗がん剤による副作用が起こることがあります。
肛門がんで薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
薬を変更する、もしくは治療方針を見直すことで治療を継続します。
肛門がんの場合、日常生活で気を付けることはありますか?
HIVやHPVの感染が原因となるため、その予防が大切です。また、断酒や禁煙、食事や運動でリスクを減らすこともできます。
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