短指症ではどのような症状がありますか?

短指症は、手足の指の甲の骨が短くなったり欠損したりすることで、指が不釣り合いに短くなる変形です。

【短指症の概要】

短指症(Brachydactyly)は、「短い指」を意味し、指の骨(指骨)や、手のひら・足の甲の骨(中手骨/中足骨)が十分に成長しないことで、手足の指が短くなる生まれつきの変形です。しばしば関節の異常な発達(特に指の関節の硬さなど)を伴います。

【主な症状(タイプ別)】

短指症は、どの骨が短くなっているかによって、A型からE型に分類され、症状が異なります。

  • A型:主に指の真ん中の骨(中節骨)が短いのが特徴です。
    • A1型:すべての指が均等に短く、手が太く短く見え、低身長を伴うことがあります。
    • A2型:人差し指の骨が三角形になり、指が内側に曲がることがあります(内反小趾/Clinodactyly)。
    • A3型:小指の真ん中の骨が短く、小指が曲がってしまう(内反小趾)のが一般的です。
  • B型:指先の骨(末節骨)が欠損または未発達で、指先が切断されたように見えます。爪の変形(形成不全)や親指の変形(分裂など)を伴うこともあります。
  • C型:人差し指、中指、小指の真ん中の骨が短く、指の骨が異常に多い(過剰指骨)ことがあります。薬指は比較的影響を受けにくいため、最も長く見えます。
  • D型:主に親指の指先の骨(末節骨)のみが短くなります。
  • E型:手のひらや足の甲の骨(中手骨/中足骨)が短くなります。

短指症は、合指症や多指症などの他の手足の奇形を伴うこともあります。

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日本医科大学付属病院形成外科 形成外科

初岡 佑一 監修

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