肝膿瘍
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肝膿瘍の原因や考えられる症状には何がありますか?
JA北海道厚生連 札幌厚生病院 消化器科 医長
石川 翔理 監修
細菌やアメーバが肝臓の中に侵入し増殖することが原因です。発熱や上腹部の痛みなどの症状がみられます。
肝膿瘍の原因として、細菌性とアメーバ性があります。
細菌性の肝膿瘍は、主に胆管炎や憩室炎など、肝臓以外の臓器についた細菌が、血液の流れを通じて肝臓で増殖してしまうことで起こります。また、お腹に限らず非常に重症の細菌感染症や怪我などにより、肝膿瘍をきたす場合があります。
アメーバ性の肝膿瘍は、アメーバ原虫が何らかの原因で口から入り、腸から肝臓へと移動して増殖することで起こります。
肝膿瘍の症状は、膿瘍(膿のかたまり)が肝臓にできることで、発熱や右上腹部の痛みが生じます。発熱は、体温が37℃未満にならず、時間帯によっては38℃以上の高い熱となったり、また平熱に戻ったりするという熱型になることが多いとされています。
(参考文献)
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