脚気心ではどのような症状がありますか？

むくみや全身のだるさが主で、急激に悪化すると命に関わる心不全となることもあります。

脚気心は、体に必要な栄養素であるビタミンB1が不足することで、心臓のポンプ機能が弱ってしまう病気です。

初期や比較的軽い段階では、主に次のような症状が多く見られます。これらは、心臓の右側の部屋（右心）の働きが悪くなり、全身の血液が滞ることで起こります。

• 全身のだるさや疲れやすさ
• 手足や全身のむくみ

病気が進行すると、心臓の左側の部屋（左心）の働きも悪くなり、肺に血液がたまるため、息苦しさを感じるようになります。

最も危険なのは、「衝心脚気」と呼ばれる劇症型です。これは病気が急激に悪化し、命に関わる状態です。

• 急激な血圧低下による循環障害
• 肺に水がたまることによる呼吸障害
• 数時間で体全体の血液循環が破綻する

重症化すると命を落とす危険もあるため、早急な治療が必要です。