「脚気心」とはどのような病気ですか？

脚気心は、体に必要な栄養素であるビタミンB1が足りなくなることで、心臓の働きに問題が起こる病気です。

心臓は全身に血液を送るポンプの役割をしていますが、ビタミンB1が不足すると、エネルギーを作り出すための代謝がうまくできなくなり、体に乳酸などがたまります。その結果、血管が開きすぎて血圧が下がり、心臓は一生懸命に働きすぎて疲れ、心不全（心臓がうまく働かない状態）を引き起こします。

初めは、手足のむくみ（浮腫）や全身のだるさを感じることが多いです。病気が急激に進んだ劇症型は「衝心脚気」と呼ばれ、命に関わるような重度の血圧低下を呈することがあります。