脚気心の場合、日常生活で気をつけることはありますか？

ビタミンB1を積極的に摂り、心臓に負担をかけない生活と体調管理が大切です。日常生活で気をつけるべきことは次の通りです。

1. ビタミンB1をしっかり摂る

• ビタミンB1がほとんど含まれていない白米だけのおにぎりなど、偏った食事は避けましょう。
• 豚肉など、ビタミンB1を多く含むさまざまな食品をバランスよく食べ、食事を充実させましょう。ビタミンB1は他の栄養素と協力して働くためです。
• 大量のアルコール摂取はビタミンB1不足の原因となるため控えましょう。

2. 心臓の負担を減らす 心不全の悪化につながる要因を避けましょう

• 減塩：加工食品や漬物、汁物など、塩分が多い食品は控えめにしましょう。
• 運動・過労：過労やストレスは心不全を悪化させます。適度な運動は大切ですが、自分にとって無理のない範囲で、医師や理学療法士に相談しながら行いましょう。
• 禁煙・感染予防：タバコは心臓に悪影響です。禁煙し、手洗いやうがい、マスクなどで感染症（風邪やインフルエンザなど）を予防しましょう。

3. 毎日の体調チェックと早期受診

• 脚気による心不全が悪化すると、命に関わる重篤な状態（衝心脚気）に急激に進む危険があるため、日々の体調の変化に早く気づくことが重要です。
• 毎日、血圧や体重を測定し、むくみやだるさがないか記録しましょう。
• 夜中に息苦しくて目が覚める、安静にしているだけでも息切れするなど、症状が急に悪化したら、「赤信号」のサインとして我慢せずすぐに救急受診しましょう。