AGA（男性型脱毛症）の場合、主にどのような治療をしますか？

AGA（男性型脱毛症）の主な治療法には、外用療法（塗り薬）、内服療法（飲み薬）、手術（植毛）、レーザー治療などがあります。

外用療法

発毛を促す塗り薬が使用されます。ミノキシジル（リアップⓇ、リアップレディⓇ）などがあります。

内服療法

男性ホルモンに作用するフィナステリド（プロペシアⓇ）とデュタステリド（ザガーロⓇ）という飲み薬が使われています。これらの薬は女性型脱毛症（女性のAGA）には使用されません。

手術療法

外用療法や内服療法で十分な効果を得られない場合、自毛植毛術を行うことがあります 。これは自分の後頭部の毛を薄毛の頭頂部や前頭部に移植する方法です。
ドナーとなる髪の毛が十分にあり、他の原因による脱毛症（他の病気やケガなどによるもの）ではないことが確認された患者さんで効果が期待できます。

レーザー治療

低出力レーザー、LEDレーザーと呼ばれるレーザーが増毛に有効であったと報告されています。適切な機器・設定で行う必要があります。

その他

自分の血液成分を頭皮に注入するPRP療法や、細かい針で頭皮を刺激するマイクロニードルなどの効果が報告されており、これからの治療として期待されています。ただし、これらの治療は有効性を十分に検討されているとはいいがたく、2017年時点では皮膚科学会によるガイドラインでは非推奨、もしくは記載されていません。