カルチノイドと診断された場合の余命はどのくらいでしょうか?
余命についての報告はありませんが、5年相対生存率のデータがあります。
カルチノイドと診断された場合の余命についての報告はありませんが、5年相対生存率についてのデータがあります。
カルチノイドは神経内分泌腫瘍の一種です。腫瘍性の病気の生命予後は、一般的には5年生存率や5年相対生存率で表します。
5年相対生存率は、ある特定の病気を持つ患者さんの生存率を、その病気を持たない人の生存率で割った数値です。100%に近いほど、その病気を持たない人に近い生命予後が期待できます。
アメリカにおける消化管カルチノイドの5年相対生存率を以下に示します。
- 腫瘍が発生した臓器のみにとどまっている場合:97%
- 腫瘍の広がりが近くのリンパ節や周囲の組織(脂肪・筋肉など)にとどまっている場合:96%
- 腫瘍が肺や肝臓など離れた臓器に転移している場合:68%
ただし、上記のデータは、2012年から2018年の間にグレード1または2の消化管カルチノイド腫瘍(胃、小腸、結腸、虫垂、盲腸、直腸)と診断された患者さんのデータに基づいています。
実際の予後は、腫瘍のできる場所や、個々の患者さんの全身状態、治療効果により異なります。そのため、これらの数値をそのまま個人の予後に当てはめることはできません。
治療法の選択や予後については、医師と十分に相談することが重要です。
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
The American Cancer Society medical and editorial content team. Survival Rates for Gastrointestinal Carcinoid Tumors. cancer.org, https://www.cancer.org/cancer/types/gastrointestinal-carcinoid-tumor/detection-diagnosis-staging/survival-rates.html(参照 2024-12-02)
日本神経内分泌腫瘍研究会. 膵・消化管NEN診療ガイドライン第二版. 金原出版. 2019
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
神経内分泌腫瘍
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ