「もやもや病」とはどのような病気ですか?
「もやもや病」とは脳に血液が行き渡らなくなり、頭痛や脳梗塞などを引き起こす病気です。
もやもや病は、脳に栄養を送る最も太い血管である内頚動脈からその終末部が、何らかの原因で細くなることによって引き起こされます。これにより、脳の血液不足が起こりやすくなります。
このため、一時的な手足の麻痺、言語障害(言葉が出ない、ろれつが回らないなど)を起こすことがしばしば見られます。
病名の由来となっている「もやもや」とは、血流不足を代償するために作られた新たな血管がもやもやして見えることに由来します。これらの血管はもろいため、脳出血を起こしやすく、注意が必要です。なお、無症状、頭痛などの軽症例もあります。
もやもや病の家族性の発症を10~20%に認め、男女比は1:2.5です。
最近の統計結果では、有病率(その病気を患っている人の比率)は10万人に対して3~10.5人とされています。発症年齢は5~10歳を中心にもっとも多く、続いて30~40歳に多く見られます。
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最終更新日:
東京頭痛クリニック 脳神経内科
越智 佳奈 監修
(参考文献)
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